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勇者から逃げだした聖剣  作者: 黒一忍
第三部 第一章 上位世界
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第17話 金の◯◯

予約投稿の日付を見間違えてました………

「っ?!」

 咄嗟にNo.7から距離を取る。だが、No.7の肉体が巨大化し続けるせいですぐに距離が詰められてしまう。

 巨大化し続けたNo.7だったが、しばらくすると巨大化が止まり、その形を収縮させていく。


 そして遂に姿を固定させたNo.7の姿は、黄金の龍となっていた。


「倒ス………、倒ス、倒ス倒ス倒ス倒ス倒ス!奪う物全テ!!」

 No.7が叫ぶとあまりの声量からか、衝撃波が発生して私に向かって飛んできたが、絶刀(ヴァーン)で斬ると同時に概念 炎を発動して私に当たる衝撃波を全て燃やす。


 するとNo.7の口が私に向かって開かれる。私は嫌な予感がして絶剣(レイテ)をNo.7の口と私との間に割り込ませながらもNo.7の口の放射線上から逃げる。

 するとNo.7の口から超高速で小銭サイズの金が射出され、金が当たった場所が金に変換させられていた。


「嘘?!金は無くなったはずじゃないの!?」

 つい先程金が出なくなったのは確認していた。だが、それでも出てきたということはNo.7が食べた物が金を産み出した………ということだろうか?


 とにかくNo.7が金を産み出しているのが現実なので、それを踏まえて次の一手を打つ必要がある。

 しかし、龍となったNo.7の鱗は絶剣による攻撃でようやく傷が付けられるというレベルの硬度を誇っている上に概念 炎や光を弾く効果を持っているにもかかわらず、さらに傷を付けても金がダメージを肩代わりするという変身前のNo.7も使っていた能力が使える上にダメージを肩代わりした金を飛ばして反撃するという行動が増えていた。

 せめてもの救いは巨大化したことによって移動速度が格段に落ちたことだ。普通に走る私の速度に追いつけない程にスピードがおちていた。


 どうにかして鱗に大きな傷を付けて鱗を剥がした上で限界を超えた一撃を鱗を剥がした箇所に当てる必要がある。

 限界を超えた一撃については《限界突破》を使った一撃と言い換えれるのでそれで行くが、鱗を剥がすのをどうしたらいいのかわからない。まぁ鱗と鱗の隙間に絶剣(レイテ)を差し込んで剥がせばいいのかな?


 まぁ、迷っていてもしょうがない。とりあえず鱗を剥がす方法を模索してみよう。

 まずは鱗と鱗の隙間に絶剣(レイテ)を差し込んで剥がす。というのを試してみよう。


 大振りの攻撃が放たれた瞬間、No.7の背後に向かって全力で走る。 するとかなり簡単に背後を回ることが出来、鱗と鱗の隙間に絶剣(レイテ)を差し込むことに成功した。

 だが、鱗を梃子の原理を使い剥がすことに成功したのだが、なんとすぐに新しい鱗が生えてきた。まるで鮫の歯のような感じだったので替えが無くなるまで剥がし続けた。


 しばらく剥がしていると私を見つけたNo.7が私を捕まえようと腕を伸ばしてくるが、骨格的な問題か、腕が私に届くことはなかった。

 が、安心することは出来ず、急いで鱗を剥がし続いていると、遂に鱗が生えることがなくなり、ようやくNo.7の身に直接ダメージを与えられるようになった。


 そのチャンスを逃すことなく、《限界突破》を発動してNo.7の背中に絶刀(ヴァーン)絶剣(レイテ)を突き刺しそれぞれ概念 炎と光を発動する。。

 すると、鱗には弾かれていた概念は弾かれずに当たり、No.7の体が光始めた。


 No.7から離れるとNo.7かろ放たれた光がより強くなり、しばらく経って光が収まるとNo.7が元の人型に戻っていた。いたのだが、その姿はボロボロのガリガリで生きているのが不思議なくらいだ。

 喉から声にならない音を発しながら私に近付いてくる。


 私はそれを見てNo.7の上から絶刀(ヴァーン)を振り下ろした。

「はい。ミナ・ルシーナの勝利です。」

 No.1によって私の勝利が宣言され、No.7の体が灰になって消えていく。


 そして残ったのはNo.7が飲み込んだ何かだった。だが、それに近寄った時、その何かが形を変えて剣の形になる。

 これがNo.7の絶剣………、No.7が飲み込んだ後というのが嫌な点だが、《時空間収納(アイテムボックス)》から布を取り出して水魔法を使って洗浄してから拭けば大丈夫だろう。


 No.7の絶剣を取り込み、解放された管理者権限は、“課金”だった。

 自分と生命体以外に課金をすることでその性能を上げることができる。

 といった権限だった。

 強いは強いのだが、課金というだけあってその額は結構高めである。

 さらにその額は課金する物の素材だったりとかでも変化するのであまり使う気がしない権限だと思った。


 管理者権限の確認だけしてから、私達はNo.1によって街へと転送された。

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