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勇者から逃げだした聖剣  作者: 黒一忍
第三部 第一章 上位世界
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第15話 事後確認

 今回も無事に勝ってNo.2が管理する街に戻ってくることが出来た。

 だが、創造神が世界を壊すまであと7日しかない。残る管理者はNo.1、No.2、No.6、No.7の4人のみだ。

 明日にはまた管理者との戦闘がある。そのため今日出来ることをやっておきたい。


 ヴァーンとレイテが絶剣を回収しておいてくれたので倒した管理者すべての絶剣を取り込んでいる。今回得ることが出来た管理者権限は、炎、水、風、土の4属性でそれぞれ対応する権限を持っていれば、魔法によるものであろうが、科学的に作り上げたものであろうが関係なく自分の思った通りに出来る。

 例えば炎なら魔法によって発生した炎も、科学によって発生させた炎でも関係無しに消火したり、逆に炎上させることも出来る。というような権限だった。


 やはり管理者と呼ばれる上位者が持つ権限だからなのか、とんでもない権限が解放された。

 炎に至ってはヴァーンがとんでもないレベルで強化されたと考えてもいいだろう。そのことを察してか、レイテが若干不機嫌なのだがこればかりはどうしようもない。


 管理者権限の確認が終わり、絶剣を複数取り込んでいる影響なのか背中と腹がくっつくレベルの空腹感が私を襲ったので、とりあえず街で空腹を満たすことにする。

 ヴァーンとレイテの手を取って街にあるレストランへと向かった。一応どの場所でも出てくる商品に差異はないんだけど、気分の問題だ。


 レストランのテーブル席にすわり注文するとテーブルが一瞬フラッシュかと思うくらいの光に私達は目をやられてしまった。

 だが私には《剣神》があるため目が見えなかろうがなんだろうが、範囲内すべてを認識することが出来るので、《剣神》を使って目の前を観察してみる。

 目の前にある机の上に観察すると注文したメニューが置いてあり、温度などから察するに置いてあるのは出来立てほやほやの料理だ。


 目が回復するのを待たずに料理を食べる。私が食べ始めたのを見てからヴァーンとレイテが食べ始めた。

 どうやらフラッシュのような目潰しの影響を全然受けていないようでその手が料理以外を触ることはなかった。


 食事が終わり、少し街を歩いてみたが、街には相変わらず誰もいない為、しんと静まっている。

 その為、特に向かいたい場所も無く私達は自分達が使っている宿に戻っていった。


 宿に戻った私は取り込んだ全ての絶剣を自分に馴染ませていく。まぁ馴染ませるというよりは私に同調させる。の方が正しいのだが、同調させることによって私の権限が拡張されたり、私自身が強くなったりすると思い同調させている。

 戦っている管理者の権限は私よりも遥かに強い権限だったような気がする。だが、絶剣保有状態と絶剣から距離を取った場合では権限の絶剣保有が無くなったが権限自体は変わらなかったので恐らくは私の考えは合っていると思い実行している。


 ヴァーンとレイテは自分達の戦いを私の邪魔をしないように少し離れた場所で今回の戦闘における反省会が開いていた。

 内容は聞こえないが無事に同調出来たら私も参加しよう。


 そういえば絶剣は今やっている通り、同調出来るのだが、神剣とはどうだろう。ふと気になりずっと《時空間収納(アイテムボックス)》に突っ込んだままになっていた黒神剣(クロス)を取り出す。

 突っ込んだままになっていたことを謝ると《時空間収納(アイテムボックス)》の中ではあまり時間は経過していないらしい。(というより意識以外の時間は停止しているらしいのだが)その為、気にすることは無い。それだけを告げられ忘れていたことは水に流して貰えた。


 そのあと同調作業を続けていると、絶剣との同調が1本分終わり完全に同調が完了する。

 どうやら私の仮説は正解ではないが間違えてもいなかったらしく、管理者権限は強化されなかったが、私自身の能力値が上昇するという半分正解半分間違いな結果だった。


 残りの時間を全て同調に注ぎ込み、睡眠を十分に取った上で翌日私達は管理者との戦いをするためにNo.1に転移させられるのだった。


 ~~~創造神襲来まで…あと6日~~~



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