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勇者から逃げだした聖剣  作者: 黒一忍
第二部 第四章 より強くなる為に
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第27話 威力部門

遅くなってごめんなさい。

 ~大会当日~

 大会の事を通達されてから時間が無い中、私以外の皆は自分達の競技の為の練習やイメージトレーニングに入ってしまった為、Sクラスの授業は無くなり自習になった。

 まぁ、私とマーガムとセイスはいるのだから、授業やってくれても良いとは思うんだけど………。


 自習になってしまったので、私はマーガムとセイスの特訓に付き合っていたんだけど、やっぱりマーガムの防御技能は少しずつでも着実に成長していると感じられる。

 マーガムなら防御部門での優勝も出来そうだ。


 セイスはスキルの構成的にどうしても支援に偏ってしまうので、一発の威力での勝負は難しいのでは無いだろうか…。

 ただ、セイスは隠し玉を持っているような素振りだったので、それに期待している。


 マーガムやセイスの調整にはヴァーンやレイテも付き合ってくれたので、かなり幅広い訓練になった。

 まぁ、どうすればこんな状況になるのか………、みたいな状況から抜け出すようなのもあったので、訓練というよりも遊びに近かったかもしれない。


 という訳で当日になって学校に来た私は、到着した途端に天使が現れ、案内されるがままに闘技場にたどり着く。

 途中でマーガムとセイスが他の天使に出場者が全員集まる控え室に連れていかれた。


 そして私は………、

なぜか審査員席に座らせられていた。

 それも優勝者として。


「いや、おかしいでしょ!?」

 と叫びたいが、私の周りには創造主や最上級上位の神がいるので叫ぶ訳にはいかない。


 というか、周りにいる神はほとんどが傷痕が見える範囲にあるのに、創造主と私、それから私のお父さんしかいないのは非常に気まずい。

 というか、傷痕持ちの神からの視線が凄かったのだが、お父さんと創造主には向けられておらず、私だけに集中していた。

 恐らく、新米がこの階級に来たのに傷痕1つ無いことでこんなことになっているのだろう。


 お父さんがここにいるのは、他の神を見て知ることもある。からだそうだ。

 私がお父さんと会話を始めると、集中していた視線が一斉にバラけた。

 お父さんがこの階級でどんな扱いを受けているのか、若干気になる。


 審査員席は最前列にあるため、あまり離れていないので《剣神》で何をやっているのかが事細かにわかるので、この位置で見れるのは非常にありがたい。

 というか、審査員が何を審査するのか。は結局わからなかったので、そこは時の流れに任せることにしよう。


 大会が始まり、まず威力部門から始まった。

 ヴァーンやレイテは私の後ろでおとなしく座っている。


 1人1人の目の前に的が現れ、それに向かってすべての出場者がそれぞれ最大威力で攻撃を放つ。

 連鎖的に攻撃が放たれ、審査員席にまでその余波が来た。


 審査員席にいる全員がそれぞれで攻撃の余波から身を守っていたので私も聖剣を《時空間収納(アイテムボックス)》から取り出して余波を切ることで無力化していく。

 他の審査員の神を見てみると、ほとんどが片手間で余波を処理していた。


 出場者だけでなく観覧している生徒達の口が開いたまま閉じなくなってしまった。

 出場者に至っては泣くものまで現れた。

 確かに自分の全力を片手間で無力化されたらショックを受けるだろうし、自分と最上級上位の力の差を感じるのだろう。


 闘技場の中央に巨大なスクリーンが現れ、トップ5が発表された。

 エクスの名前が乗っていたのだが、セイスの名前は無い。

 あれだけ自信満々だったのに、無いのはおかしい………。


 下の方に読み進めて行くと、どうやらセイスは不正をしたので失格になったらしい。

 そういえば………、全力で攻撃して欲しいっす。と言われてよく分からない物体をぶん殴ったのだが、恐らくその時のエネルギーを一時的に保管しておいて、どさくさに紛れて的に向かってその保管していた力を使って的を破壊したのだろう。


 まさか隠し玉が失格になるような物だとは思っていなかった。

 私がどうしてそんなことをするのかしっかりと聞いておけば、セイスが失格になることも無かったんだと思う。


 結局残った5柱の神がまたしても的に向かって攻撃を放つ。

 どうやら審査員はこの時の為に居たようだ。

 攻撃を放った時の動き等を見て、点数を付けていくらしい。


 とりあえず、点数をしっかりと付けていく。

 全員の審査が終わると、どうやらエクスが最高得点だったようで、エクスが優勝することになった。


 威力部門が終わると、トップ3の表彰式が執り行われた。

 賞品に関しては、優勝者は金のトロフィーで準優勝には銀のトロフィー、3位には銅のトロフィーだった。


 トロフィーを持った3柱の神がトロフィーを掲げると、闘技場の中が沸き上がった。


 そして次は遂に、マーガムが出場する防御部門が始まった。

少しずつですが、今の書き方に全話直していこうかと思ってます。

新しい話から順番にやっていくので、結構な時間がかかる予定なので、進捗は活動報告に書いていきます。


もし変な文や誤字や脱字があれば活動報告の中に報告場所があるのでそこで教えて貰えるとありがたいです。

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