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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第三章 battle study・紅
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紅虎爪

 ギャリン、という音がした。

 ギャリン、ギャリン、ギャリン、と。

 その音が響いた後に、虎子が磨き抜かれた片手鍋を置いた。

 一方で、弓徒はまだそれを洗っている。

 手こずっている。

 原因は、焦げである。

 鍋の底にこびり付いた焦げ。

 一流の皿洗い師であれば勿論大した問題ではない。

 単に洗うだけならば、洗える。

 事実、弓徒も洗い終えた。

 洗えない汚れではない。時間を掛ければ。

 しかしここは決闘の場である。

 弓徒が鍋を一つ洗い終える間に、虎子は3つ目に手を掛けている。

 唐突に明確になった実力差。


「出たか……紅虎爪くれないこそう……」


 それを見て、唐馬がぽつりと漏らした。


「紅虎爪?」


「何か凄い技っぽいけど……何をしとるんですか?」


 疑問の声を発する喜一。

 首を傾げる当麻。

 二人に向けて、唐馬は言った。


「当麻君、君は鍋の底に付いた焦げを取る時、爪で引っ掻いたりしないかい?」


「あぁ〜頑固な汚れだとしちゃいますねぇ……って、まさか……」


「そのまさかだよ。紅虎子の誇る妙技、紅虎爪は、研ぎ澄まされた爪によって汚れを無理やり落とす技なのだよ」


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