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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第三章 battle study・紅
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皿は皿、なのに

「む……」


「これは……」


「ほう……」


「中々……」


 いくつもの会場で決闘を見てきた、古参の観客である老人たちが、開始一分で唸った。

 紅虎べにとらと互角に皿を洗っている若者の存在に。

 常人ならば、相手の凄まじい洗いぶりに心が折れて早々に敗北を宣言する。

 事実、紅虎は目にも留まらぬ速さで皿を洗っている。

 荒い。が、きっちり洗えている。

 水が跳ね、泡が舞う。

 派手だ。

 しかしそれはシンク内だけである。外は少しも汚さない。

 一見粗雑に見えて、正確無比なる腕前。

 十二支と呼ばれるトップクラスの皿洗い師だけはある。

 故に、弓徒の実力の高さが引き立つ。

 紅虎に比べれば静かに、ともすれば地味に洗っている。殊更動きが速いわけでもない。

 けれど、互角。

 洗った皿の数は同数。

 皿の見た目も——否、これは同じではない。

 弓徒の方が綺麗ではないか——?


「むむ……?」


 観客が首を捻った。

 皿は皿である。

 元の姿以上に綺麗になる事はない。

 普通に綺麗に洗ったのならば、普通に同じ出来になるはず。

 だというのに——


「これは……?」


 喜一もまた、観客同様に目を細めずにはいられなかった。


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