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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第三章 battle study・紅
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ガンジス

 数年前の話しだ。

 協会の過酷な修行をクリアし、感情を失わなかった彼は、更なる力を求めて日本を出た。

 インドへと渡ったのだ。

 ガンジスの流れを体感し、その地の孕む宇宙観を己の皿洗いに取り込む為に。

 皿を洗うには適さないガンジスでの皿洗い。

 沐浴、死、人々の生活の何もかもを受け入れているそこで皿を洗う事は困難を極めたが、彼はひたすら洗った。

 

 その日々の中で、ある日彼は自身の壁を一つ破ったのだろう。

 間違いなく自分は以前よりも腕を上げた。

 そう感じる瞬間があったに違いない。

 それは皿洗い師にとっては幸福であり、彼にとっては不幸だった。

 ガンジスで皿を洗っている者がいるという噂をどこかで聞きつけ、面白い人間がいるものだと興味本位でやってきたのが、紅虎こと紅虎子だった。

 彼女は会うなりこう言った。

 決闘しようよ、と。

 弓徒君は二つ返事で受けた。

 無論、紅虎の実力については知っていた。

 世界皿洗い協会の頂点に君臨する強者。

 その恐るべき実力。

 それを知っていながらも、受けてしまった。

 悪く言う事になってしまうが、彼は己の力を過信し見誤ったのだ。

 結果は惨敗だった。

 そして彼は、頬を引き裂かれた。

 紅虎爪くれないこそうで。


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