表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第二章 battle study・序章
68/184

痛む傷

「あぁ……今日も疲れたぜ。でも飯は食えたからよしとするか」


 華弓斗はなきゅうとは一人、夜の街を歩いていた。

 パーティーでの皿洗いの仕事だった。

 拘束時間は長いが、金払いはよく、飯も食える。条件としてはいいものだった。

 満足感はかなり大きい。

 このまま、どこかで一杯やっていくか?

 そう思わないでもない。

 だから、脚は自然と飲み屋街に向かっていた。

 そんな時、路地からすっと。

 女が一人、ふらりと姿を現した。

 ボロボロの格好をした女だった。女は携帯電話に向かって何か話しているようだったが、会話が面倒になったのか雑に切ってそれを尻ポケットにねじ込んだ。


「む——?」


 遠目でよく見えなかったが、今の女は……。

 いや、あの女がこんなところにいるはずが……。

 無意識に、頬の傷に触れていた。

 蘇る過去。

 痛みの記憶。

 血の匂い。

 血の、匂い……?


「……?」


 これは過去ではない。現実の匂いだと気付き、弓斗は走り、路地裏へと入った。

 そこで、彼は見た。


「なん——だよ、これ……」


 一人の男が、血溜まりの中に倒れているのを。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ