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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第二章 battle study・序章
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ごちそうさま

「なんかわからんけど、ご馳走さん」


「帰るのか?」


「バーでは三杯までっていう自分ルールがあるのに、いつの間にやらもう五杯目。深酒せんよう気を付けてたのに……全く、それもこれもここの居心地良すぎたせいやからね?」


「すまない」


「今の褒め言葉ってわかっとるやろ?」


「ああ」


「こいつ……ま、いいわ。旨い酒に免じて勘弁してやる。そういうわけでわたしはぼちぼち帰るけど、舞はどうする?」


「あ、それなら私も御暇します。マスター、お会計をお願いします」


「畏まりました」


「支払いは一緒でいいよん」


「先輩、そんな……奢って貰うなんて悪いですよ」


「口ではそう言っとるけど、顔は笑ってるぞ?」


「え? あ……あはは。酔ってるみたいです」


「ま、後輩は先輩に大人しく奢られときなさい」


「お言葉に甘えます。ごちそうさまです。先輩」


「いいてことよっ」


 舞と斗真は笑いあった。

 そうして二人は「ごちそうさまでした〜」と声を揃えて、手を振って気持ちよさそうに店から出た。

 入れ替わり、立ち替わり。

 出ていく客。入ってくる客。

 それを繰り返して、少し店が落ち着いた頃に、


「大したものだ」


 羅人が、喜一の背に声を掛けた。


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