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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第二章 battle study・序章
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懐かしさ

 メジャーカップでぴったり三十ミリ。

 計り、美しい球形の氷を入れたグラスの中に、優しく注ぎ込む。

 キラキラと、照明の淡い光を受けて輝く氷。


「どうぞ」


「ども〜」


 コースターに置かれたそれを、斗真は少しだけ眺めてから、ちびりと一口。


「はぁ……」


 まずスモーキーな香り。

 その後に続く、甘く、果実に近い風味。

 端的に言って、美味い。

 飲み始めたばかりの頃は「これ野焼きの味やん」と言っていたものだが、中々どうして、飲み続ければ癖になるものである。


「へぇ〜。先輩ってウイスキーとか飲むんですね。なんか意外です」


「なんかとはなんだねなんかとは。……まー、実家で親父の晩酌に付き合っとたらねぇ、いつの間にか……ねぇ……」


 これは家の味だ。と、斗真は思う。

 家でよく、父親が飲んでいた酒。それと同じ銘柄、同じ年数のもの。

 現行品と過去の物では味が異なる場合もあるが、この味はいつ飲んでも変わらないと思う。

 

 懐かしい……。

 

 ふと、そのような郷愁が胸に降りた。

 何故だろうか?

 理由はわからない。

 けれど……


「ん? ……んー?」


 また、バーの雰囲気が変質したのを、斗真は感じ取っていた。


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