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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第二章 battle study・序章
52/184

補足説明

 音とは、波である。

 空気中を伝わる振動である。

 所謂、音波。

 それが耳に入り、脳が解析して、人は初めて音の持つ意味を認識する。

 では、それが耳に入らなかったら?

 答えは、言わずもがな。

 何も認識出来ない。である。

 

 羅人のやった事は単純だった。

 喜一の言った通り、音と音。音の波と波をぶつけての相殺である。

 客同士の会話が周囲に伝播しないように、皿を洗う際に発生する音をぶつけて掻き消していた。

 しかし、だ。

 音と一口に言っても、高さや低さがあり、全て異なっている。

 それを全て、しかも、隣の相手の会話だけが聞こえるように相殺する……。

 音の高低を聞き分ける耳と、自らの発する音に指向性を持たせる技術と、驚異的な速度。

 一つのミスで、騒音に騒音を重ねるだけになってしまうが故に、ハイレベルな皿洗いの能力が揃わなければ成立しない芸当である。

 普通の皿洗い師では到底真似出来ない。

 並の腕前ではない。

 

 けれど、何となく不思議な事が起こっていると気付いても、客は気にも留めない。

 羅人の超人的な技量を理解している者は、このバーには二人だけ。

 唐馬と、喜一だけである。


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