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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第二章 battle study・序章
51/184

相殺

「音?」


「周囲の音が聞こえなかったはずだ」


「うん。そうそう。その理由が知りたいわけよ」


「だから、音だ」


「はぁ?」


 斗真は舞を見た。

 舞も首を傾げた。


「あの、喜一さん……音ってどういう事ですか?」


「会話によって発生する音と、皿洗いによって発生する音。その二つをぶつけ、相殺した」


「音と音をぶつける……?」


 舞は斗真を見た。

 斗真は意味わからんとばかりに両手を上げた。

 喜一は気にせず、再び言った。


「それで、相殺した」


「はぁ……?」


 斗真は怪訝な顔をした。

 可能なのか? という話しである。

 声の音を皿を洗う音で相殺するなど、可能なのか?

 普通なら、出来ない。

 しかし……


「実際、斗真達は……いや、この店にいる誰もが、聞いていないはずだ。皿洗いの音を」


「あ……」


「確かに……」


 皿洗い師による皿洗いは、普通ではない。

 常識を軽々と超えていく。

 それは喜一を知っているからこそ、よくわかっている。

 だから、納得するしかなかった。


「なるほどなぁ。やっぱすごいわぁ。皿洗い師は……」


「音で相殺ですか……凄いですねぇ……」


 二人はうんうんと首を縦に振った。

 それを見届けてから、喜一は話は終わったとばかりに、シンクに在るグラスに目を向けた。


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