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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第二章 battle study・序章
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 突然だった。


「それで俺は言ってやったわけよ。ガツンとね」


「えーっ! すごーいっ!」


 本当にいきなり、隣の若いカップルの会話が耳に入った。

 バーで出すのが憚られるような、大き過ぎるトーンの声。

 本人もそれに気付いたのか、今になって慌てて辺りを見回して申し訳なさそうに目を伏せた。


「——っ!!!」


 斗真は驚いた。

 あまりにも不意に声が聞こえたからだ。

 きっと隣のカップルも、ここには自分達だけしかいないと思っていたに違いない。

 そういう感じだった。

 それが、声の様子からわかった。

 問題なのは、何故? である。


「俺の腕前はこんなもんかな。さあ、次は君の番だよ。喜一くん」


 羅人は流し台を去り、喜一についさっきまで自分がいたそこに立つように促している。


「……」


 喜一は無言で袖をまくった。

 皿洗いを引き継ぐ態勢に入った。

 そこに、


「なぁ、喜一」


 斗真が、声を掛けた。


「何だ?」


「皿洗おうとしてるとこすまんけど……一個聞いていい? あの人、一体何したん?」


「何故、俺に聞く?」


「あの人が、喜一から聞けって言っとったから」


「……そうか」


 頷いて、喜一は言った。


「音だ」


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