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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第二章 battle study・序章
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「年を経たウイスキーは、その年を一分に換算して飲め。って、俺の行きつけのバーのマスターがいつも言うんですよ。十二年だったら十二分。三十年だったら三十分。これは十七年だから、十七分。俺がこれを飲み始めて七分経ってるから、残りは十分。だから十分後というわけです」


 男は語った。


「この十分をどう使うのか。それは君の自由だよ、喜一くん」


 語りかける男の先にいるのは、千歳喜一である。

 奥から出てきた彼は、カウンターを挟んで男と対峙した。


「何か準備が必要なら、今のうちにしておくといい」


「必要ない」


「常在戦場の心がけ。そういう事かな?」


「……そんな事は考えたことも無い」


「そうなんだ。じゃあ、何を考えてるんだい?」


「そこに皿があれば、洗う。ただそれだけを考えている」


「……なるほど。強いな。君は」


 男はニヤリと笑った。

 そして、言った。


「名乗りが遅れて失礼したね。俺の名前は卯益羅人うえきらひと。協会に所属する皿洗い師。十二支の一人。卯を任されている者だ」


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