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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第二章 battle study・序章
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皿洗い十分前

「協会の人と、野良の人がやったんだってね」


「そのようですね」


「俺さ、スマフォで見てたんだよね」


「そうですか」


「凄かったよね」


「凄かったとは?」


「野良の人がね、一瞬で三枚も皿を洗ってたんだよ」


「それは確かに凄いですね」


「中々出来ないよ。一瞬で三枚なんて」


 男はそこでまたちびりとウイスキーを口に含み、口を開いた。


「その人、そこにいるんでしょ?」


「……」


「その奥に」


 男がグラスを傾けて指したのは、厨房である。暖簾がかかっており、客席から奥は見えない。


「会ってみたいなぁ。興味あるんだよなぁ。彼に。……なあ、君もそうだろう? 喜一君」


 なのに、まるで見えているかのように、男は語っている。


「お客さん」


「唐馬さん。芝居はここまでにしときましょうよ」


 男は、唐突に改まった。


「……」


「そう警戒しないでください。俺は会長の命令を受けて来たわけじゃないんですから」


「では、何の為に……?」


「見極めたい。……いいや、体験したい。ってところですかね」


「それは、つまり」


「そうですよ。お察しのとおりです」


 男は唐馬を見据えて、


「十分後に、皿洗いを始めます」


 そう宣言した。


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