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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第一章 everyday
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決闘を止める者は、いない。

決闘。


果たし合い。


かつて世界で幾度となく行われて来た、勝ち負けをはっきりさせる為の、争い。


現在では決闘禁止法という法律があるが、皿洗い師に関しては例外として、適用されていない。


何故か?


それは、WDCが巨大な権力を有しているから。というのは勿論だが、偏に、人の為になるからである。


決闘が行われる場合、大なり小なり、多くの皿が、食器が、必要とされる。

更には、鍋や、フライパンなどの、調理器具もまた、洗う対象となる。


それだけの皿を、どう集めるのか?


答えは、至極単純だ。

ある場所から、だ。

飲食店や、一般家庭など。皿を扱う全ての場所から。なのである。


地域と家庭に貢献するこの決闘を止める者がいるだろうか?

無論、いるわけがない。


皿が、洗われるのだ。

故に人々は、決闘を歓迎する。


そして、人々だけでなく、当事者もまた、同じである。


決闘用のシンクに立ち、向かい合っている、二人。

シンクには、既に皿が満ち満ちている。


「準備はいいですか?」


陽は冷たい瞳で、喜一を見据え、問いかけた。


「ああ」


その視線を受け、喜一は頷いた。


「始めましょう」


陽が、開始を告げた。


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