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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第一章 everyday
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決闘

実力は理解した。

で、あれば、後は——


「千歳喜一、でしたね」


「ああ」


「改めて名乗りましょう。私の名前は朝生陽。協会員として、あなたに決闘を申し込みます」


叩き潰すだけ。である。


「決闘?」


「はい。私とあなたの、一対一の決闘です」


「……」


「無論、拒否権は有りません。勝負は明後日みょうごにち。場所はこの街にあるWDAの施設にて。方式はサドンデス。体を休め、万全の状態で臨みなさい」


「……わかった」


一切の反論をせず、喜一は頷いた。


心の揺れは、見られない。


諦めているのか、それとも、腕に自信があるのか。


「……では、明後日」


恐らくは後者だろうと思いつつ、陽は感情を表に出さぬ喜一を一瞥し、続けて弓徒を睨み付けた。

そこを退け。という意味だ。


「……どーぞ」


陽に敵意が無い事を察し、弓徒は横に動いた。


「そういう事ですので、お嬢様、申し訳ありませんが、お先に失礼します」


一礼し、悠然とした歩調で歩き去った、陽。


「お、お疲れ〜……」


その背中に、斗真は気の抜けた声を投げて。

そして、彼女が見えなくなったところで、


「なんだか……大変な事になったみたいやね……」


と、他人事のように溜め息を吐いたのだった。


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