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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第一章 everyday
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見極め

「……」


「……」


無言、だった。


黙って、弓徒と陽は、視線を交えている。


が、空気は……否、闘気とでも呼べる、二人の体から発せられている、暴力的な圧力は、激しく動いていた。


「……」


「……」


両者の間には、圧倒的な体格差がある。

仮に彼らが一般人だとしたら、勝敗は明白である。

小さな者は、大きな者には、勝てない。

その自然の摂理を打ち破る事は困難に思える。


だが、二人は皿洗い師である。

皿洗い師を一般論で定義する事など、不可能だ。

体格など、関係無い。

そんなものは超越する程に、己の肉体を鍛え、技術を磨き抜いている。


——しかし


「……わかりました」


数秒、間を置いた後に、陽は敵意を収めた。


協会員同士の戦闘は無益だから、と思ったのもあるが、実際のところ、今の攻撃は、喜一の力量を見定める為のものだった。


弱者ならば、今の攻撃を躱せずに粛清される。

逆に強者ならば、何かしらのアクションを見せる。


そのアクションを見極める事こそが、彼女の真の目的だった。

故に、躱された。という結果により、陽は喜一の実力を理解した。

それで、わかった、と言ったのである。


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