紹介
斗真は、視線を交える三人の間で、の顔を交互に眺めた。
「んー? 弓徒はこの子の事知っとるん? まあそりゃそっか、弓徒は協会のもんやもんなぁ」
「……いや、そいつの事は知らねぇがよ。眼を見りゃ……わかるさ」
「そうなん? じゃあ紹介しとこか? この子は朝生陽って名前でな。うちの実家の方で雇っとる皿洗い師でな、今日は上でグラス洗ってたんよ」
「なるほど。そういう事か」
「あ、そうだ。陽ちゃんにも紹介しとくわ。これがうちの友達の皿洗い師な」
協会の者がいる。という状況に納得していた弓徒の前で、斗真は、更に言葉を続けた。
だが、これは余計なものだった。
「皿洗い師……ですか」
冷たい瞳のまま、陽は二人を見た。
探っているのか、ただ見ているだけなのか。
その瞳からは、何の感情の起伏も読み取れない。
が、彼女の場合は、前者だった。
「そちらの方は、どちらの所属ですか?」
陽の細い指が喜一を差した。
「喜一か? 喜一は……フリーよな? な? 喜一?」
「ああ」
「ちょ、お嬢——!」
「え? うちなんかまずいこと言った?」
「——なんだと?」
四者四様のリアクションの、一瞬、後、
空気が、凍り付いた。




