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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第一章 everyday
25/184

違い

「やはり、君は協会の人間ではなかったのか……喜一君、と言ったね?」


「はい」


「君自身、気付いているとは思うが、君の皿洗いは……何かが違う」


「……」


「協会の、完璧以上を追求するそれとは違う。かと言って、野良の皿洗い師のような、荒削りなものでもない」


「……」


「新生、とでも言えばいいのだろうか? ただ洗い、清めるだけではなく、新しくしている。生まれ変わらせている。……君の皿洗いは、普通の皿洗い師とは異なる次元を目指しているように、私は感じた」


「……」


「無論、君だけでなく、弓徒君からも、協会の人間からは感じた事の無い、人を思いやり、活気づける、暖かなオーラを感じたよ。皿洗い師を一家に一人。というのが協会の目標のようだが、君のような人物なら、是非とも置いておきたいね」


「どもっす」


喜一は無言のまま。

一方で弓徒は、照れたように頭を掻いた。


その様子を見て、総料理長は微笑み、最後に、こう言った。


「何にしても、君達とは、またこうして仕事がしたいものだ」


「そこに皿があるのならば、行きます」


「嬉しい言葉っすね! いつでもどうぞ!」


その言葉に、二人は力強く答えた。


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