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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第五章 The New world
184/184

everyday(The New World)

 その昔、人が皿を洗えぬ時代があったという。

 二人の偉大なる皿洗い師の決闘。

 それにより、皿は人の手を離れた……だが、その手に皿を取り戻したのもまた人の力によるものだった。

 今、人は自らの手で皿を洗っている。

 面倒だ。手が冷たい。あかぎれが……と小言を口にする者も多い。

 その一方で、自らの手で皿を洗わずして皿のありがたみがわかるものか。と言う者も多い。

 そもそも皿を洗えるのが普通だったのだから、元に戻っただけだ。という意見もある。

 誰の言葉も正しい。

 だから、皿を洗いたくない人、皿を洗えぬ人に代わって皿を洗う者がいる。

 人々はその者達を「皿洗い師」と——畏敬を込めて呼んでいる。


 皿洗い師は今日も皿を洗う。

 人の為、自分の為、世界の為、宇宙の為——。

 それぞれがそれぞれの胸に様々な想いを抱きながらも、根本にある想いは皆同じ。

 そこに皿があるから、皿を洗うのだ。


「そんじゃあ喜一くん、皿洗いよろしく〜」


「ああ」

 

 彼らは洗い続ける。

 そこに皿がある限り。

 この宇宙のどこかに、皿がある限り。

 いつまでも、いつまでも……。

 彼らは、皿を洗い続ける——。

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