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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第五章 The New world
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続く決闘

 誰よりも滅びを求めた者が、自らの手で滅びの先を生み出す要因を作った……。


「蛇はここまで読んでいたのか?」


 全ては計算づくなのか。

 在膳の問いに、喜一は答えた。


「いや、ただこう言っていた。『蛇とはいずれ龍となる宿命を持つ者。故に自分では滅びを招きかねない』と」


「それで、貴様に託したのか」


「そういう事らしい」


「……ふん」


 確証の無い賭け……そういう博打を蛇は好んでいる節もある。しかし同時に、確証は無いが確信はあったと考える事も出来る。

 けれど、もはやそのような事を考えても仕方がない。

 

「もはや、滅びは訪れない」


「ああ」


「だが、私は決闘で負けを認めるつもりはない。この終わり無き勝負を引き分けで終わらせるつもりも無い」


「そうか」


「皿洗いを続けるぞ」


「望むところだ」


 決闘は、どちらかの心が折れるまで続く。

 心が折れなければ、終わりは無い。

 この一戦にて決するはずだった世界の行末は、もはや誰にもわからない。

 世界は明日を手に入れた。

 故にここからは、ただの意地の張り合いでしかない。

 どちらが上か。

 ただそれを決める為だけに、二人は皿を洗うのである。


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