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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第五章 The New world
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終わりは無い

「聞こえたか?」


 無限の世界の中で、千歳喜一が問いを発した。


「聴いた」


 同じく無限の中に存在する在膳九龍は短く答えた。


 永遠に続いている皿洗いの世界の中であるにも関わらず、宇宙に響いた歓喜の声は二人に届いていたのだ。


「理解したか?」


 再び、喜一が問うた。


「……」


 在膳は答えなかった。

 この場に於いて「何を?」などと無粋な問いかけをする事は無意味である。

 彼は全てを理解している。

 だがそれ故に、彼は答えられなかった。

 それ故に、喜一が言った。


「生きとし生けるものは、無など求めていない」


「……」


「在膳九龍……貴方がどれ程無を求めても、全てが無くなるなどという事はない」


「……」


「終わりは訪れない」


「……」


 洗えないはずの皿を洗う者が現れただけで、そのように論理が飛躍するはずがない——という反論も無い。

 全てが最適化していった先に無があるはずだった……なのに、その最適化を自らの手で打ち破る者が現れたのだ。

 それが何を意味するか——。


「終わりは無い、という事か」


 それを理解出来ぬ在膳では無かった。


 

 

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