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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第四章 The end of the world end
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何の為に生きるのか

 人は何の為に皿を洗うのか?


 この問いを突き詰めていった先に発生する問いは、


 人は何の為に生きるのか? である。


 人の生の意味とは何なのか?


 個人レベルであれば、様々な意味が生まれる。

 出世したい……好きな事をしたい……結婚したい……家庭を築きたい……道を極めたい……自分の為……他人の為……親の為……子供の為……。

 人生の目的、生きる意味。

 それは個人の中に確かに存在する。


 では、宇宙レベルではどうだろうか?


 138億年前に誕生したという宇宙。

 これまで過ぎ去っていった年月。これから過ぎ去っていく年月。

 そのレベルで考えれば、人の一生が持つ意味など無である。

 宇宙的な視点から見れば、人生に意味など無い。

 個人が何を為そうが、関係は無い。


 故に、ここで人類史が無くなる事もまた、宇宙に於いては何の意味を持たない。


 ——しかし、それでも人は生きている。

 宇宙から見れば無意味だったとしても、人は人としての意味を——存在意義を——持ち、生きている。

 

 ここで改めて問おう。

 

 何の為に皿を洗うのか?

 

 生きる為である。


 何の為に生きるのか?


 皿を洗う為である。

 

 つまりは、輪廻である。


 皿洗いとは、輪廻である。

 喜一はそう考えている。

 

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