スケール感
それは一体どのようなスケール感なのか。
宇宙を感じるという事……。
幽体離脱した者がよく言う「宇宙から地球を見た」というものよりも更に視野を広くしたものであるのは間違いない。
喜一は宇宙に点在する他惑星の存在——所謂地球外知的生命体の存在を感じ取っている。
無論、それを実際に目にしたわけではない。
意志の力により何もかもが可能になるとは言っても、それは自身の想像の上での何もかもに過ぎない。
出来ると思った事が出来る、というのは、逆に出来ない事は出来ないであり、更に言えば、知らない事は出来ないとなる。
考えもつかない事は実現可能ではないのだ。
在膳は、考えてはいなかった。
喜一は、考えていた。
地球以外にも高度な文明が発生し、それは食事などに皿を用いているであろう、と。
その皿は、洗われたがっているであろう、と。
そう考えたが故に、彼はその皿を自身の手元に引き寄せる事が出来た。
修行により人類を超越した視野を喜一は身に付けた。
これで勝負は決まった——わけではない。
「ふん——!」
在膳九龍は、瞬時に喜一の感じるそれを理解した。
彼の手元に、地球のものとは異なる皿が出現した。




