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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第四章 The end of the world end
157/184

根源的な問いについて

 何故、皿は洗われるのか?

 何故、皿を洗うのか?


 有史以来……否、人が皿を生み出し、皿を洗うようになり、皿を洗う事で対価を得るようになった時代に、このような問いは意味を持たない。

 だが、それでも問わずにはいられない。


 何故?


 無論答えは、そこに皿があるから、である。


 このような事は、誰だって理解している。

 人間だけでなく、野に生きる昆虫ですら理解している。


 しかし、その皿洗いによって一つの宇宙が終焉を迎えるなどと誰が信じようか?


 無論、誰も信じない。

 皿洗いの神——そのような存在がいるとしてだが——から特別な力を授かった、全身全霊を皿洗いに捧げている人間しか信じまい。

 人々は信じていない。

 獣も、虫も、微生物も、信じていない。

 太古の昔から存在する予言の書にも何も書かれていない。


 だがこれはイレギュラーな事態ではない。

 人々は生まれた時から知っている。

 生命に終わりがある事を。


 故に、宇宙にも終わりがある、と。


 だが、ここで最初の問いに巻き戻る。


 何故、皿は洗われるのか?

 答えは、そこに皿があるからである。

 

 そして——皿を再び、使う為である。 

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