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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第四章 The end of the world end
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走馬

 過去・現在・未来というものについて考える時は、人は川の流れを例えにする。

 時間という流れは過去には戻れず未来方向へと進んでいくものであり、現在とはその流れの一部に過ぎないと考える。

 しかし人の意識は時折過去へと赴く。

 連続する現在の時間の中で、進む時の中で、意識だけは過去へと向かう。


 唐馬はそうやって過去を見ていた。


 皿を洗い対価を得ていた日々。

 その果てに皿洗いを極め、頂点へと至った。

 その時に取った弟子が、在膳だった。

 在膳は言った。

「この力で世界を良くしたいのです」と。

 その時の声が、今という時の中で過去から届いてきた。

 当時は何も感じなかった。

 真面目な青年だと思った。

 自分に比肩する力を付けても、それは変わらなかった。

 愚直。

 そういう言葉で表現出来る男だった。

 だから、ある日突然——というのは、正しくはない。突然の変化に感じられたのは、自分が気付かなかっただけだと唐馬は思う。

 いや、あるいは気付かないふりをしていたのか……。 

 自分が協会を出たのは、気付きたくないだけだったのではないか……。

 

 

 

 

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