証言
その時起こった出来事について、主婦のA子さんはこう語る。
「勘違いかなって思ったんですよ。お昼ご飯を食べて、それをシンクに運んで、汚れがカピカピになっちゃう前にお皿を洗おうとしたけど、でも子供の面倒を見ないといけなくて……それで、ちょっと放置しちゃってたんですよ、お皿を。だから、これからお皿洗うの大変だろうなぁ……って思いながらシンクの前に立ったんですけど——ピカピカだったんですよ。お皿が。しかもシンクにはなくて、隣の水を切る用のラックに全部置いてあったんです。目を疑いました。あれ? もしかして無意識のうちにお皿洗ってたのかな? って思わないでもなかったんですけど、子供二人と私と夫で家族四人分の食器を洗ったら、流石に覚えてるはずですし。じゃあ夫がやってくれたのかなと思ったんですけど、そうじゃなくて。だから、世の中には不思議なことがあるのねぇ……って、何だかしらないけどラッキーって喜んでたんですけど……まさか、二人の皿洗い師の闘いでうちの皿が綺麗になってただなんて……びっくりです。でも、とても感謝してます。やっぱり凄いですね。皿洗い師の方って」




