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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第四章 The end of the world end
139/184

かつて/現在

 唐馬歩からうまあゆむという老人は、現在はbar・からの店長を務めている。

 そして、喜一の皿洗いの師に——本人に聞けば初歩的な部分を教えただけと謙遜するが——あたる存在でもある。

 では、過去に於いて彼は何をしていたのか?

 生きた年月を感じさせる白髪——その髪が黒い頃、彼はどこにいたのか?


 この問いに完璧に答えられる者は、在膳九龍を於いて他にはいない。

 何故なら、在膳を育てたのが唐馬であり、在膳と共に世界皿洗い協会を設立したのが、唐馬だからである。

 二人は長い時を共に過ごした——が、友かと問われれば、互いに「そうではない」と答えるだろう。

 二人はただ同じ道を歩いていただけ……。

 その道の先に唐馬がおり、後に在膳がいたというだけ……。


 かつてはそうだった。


 現在は、どちらが道の先にいるのか……。


 一部の誤差もなく、まるで鏡写しのように完璧に配置されたシンク。

 そこに立ち、向かい合う二人は、対等であるのか、否か。


 その答えを得る為に、二人は皿を洗う——のではない。

 そこに皿があるから、二人は洗うのだ。

 その後に、結果が残るだけなのだ。

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