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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第四章 The end of the world end
137/184

明日までの長い修行。

 違和感……。

 湖の上に立っているという事が既に常人からすれば通常とは異質なる光景なのだが、更に何かが変わったのを喜一は感じ取った。


「安心してアル。外界と隔絶した空間を作り出しただけネ」


「……?」


「勝負は明日。でもたった一日でレベルをいっぱいあげるの難しいネ。だから、限りなく時間がゆっくり流れる空間作ったネ」


「……なるほど」


 よくわからないが、喜一はまだ時間があるという事実だけ理解した。

 そして、尋ねた。


「どれだけの時間、修行をする事が出来る?」


「ミーがめちゃくちゃ頑張れば最長で四十六億年アル」


 流石にそれは言い過ぎではと思ったが、ビックバンを起こせるのだから、時間の流れを操るなど容易いのだろうと喜一は納得した。

 故に、再び尋ねた。


「修行の内容は?」


「イマジナリー無限白皿行むげんしろさらのぎょうネ」


 白皿行とは、白き皿を洗い、見詰め、そこに映る己を見直す。

 皿を通しての自身との対話。

 これはそれに、空想と無限を加えた修行——。


「ミーは空間を維持するネ。ユーは人間的感覚からすれば永劫とも思える時の中で極地に到達すればいいネ」


「わかった」


 そうして喜一は、瞳を閉じた。

 長い修行が、始まった。


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