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テレパシー出来るヨ〜
「皿洗いはいつだ?」
喜一が問うた。
「向こうがオーケーすれば、明日にでもネ」
蛇が応えた。
「明日か……」
「まあ、流石に明日は無いとは思うネ。在膳九龍は協会のトップなわけアルから。多忙ネ」
「とはいえ、その男を放置しておけばビックバンが起こるのだろう?」
「そうアルけど、もう少し時間的猶予はあるネ」
「そうなのか?」
「たぶんネ。それに——」
「何だ?」
「むむ——」
「どうした?」
「……明日でいいそうネ」
「……何? 何故わかる?」
「テレパシーしたネ」
「テレパシー……」
「何でも出来る、言ったネ。だからテレパシー出来るネ」
「……」
「折角だし、話してみるいいネ」
「何?」
「在膳九龍と」
瞬間、喜一は確かに繋がりを感じた。
見知らぬ相手——在膳九龍。
知らない——なのに、意識が繋がったその時、理解出来た。
ああ、この男が在膳九龍なのだ、と。
色で例えるならば、白であった。
無と言い換えてもよい。
何も無い——だが、そこに確かに在る。
「千歳喜一か」
無が、語りかけてきた。




