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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第四章 The end of the world end
132/184

理解不能な天秤

 正直なところ、蛇にはよくわからなかった。

 彼女自身も皿洗い師——それも協会に所属し、十二支の一人に名を連ねる超越的な皿洗い師——であるからして、自身の仕事が皿を洗う事であるという事を深く理解している——その理解度は深淵に及ぶものである——のだが、それとこれとは話しが違うのではないかと思っていた。


 世界を救うという行為と、皿洗いという行為。

 それは天秤に乗せるまでもない。

 と、彼女は考えている。

 

 救えないなら救えない。

 救えるなら救う。

 それでいいではないか?

 

 何故そこに「救えるか救えないかわからないが、それが皿洗いであるのであれば受ける」——という選択肢が出現するのか。

 一つの世界と、一つの皿。

 それは果たして天秤に乗せるべきなのか?

 そのような思考は正しいのか?

 

 蛇にはわからなかった。

 わからなかったが、依頼した。


「在膳九龍を——……在膳九龍と、皿を洗ってくれないアルか?」

 

「そこに皿があるならば、洗おう」


 喜一は受けた。

 

 世界など関係なく——。

 それが皿洗いであるが故に——。 

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