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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第四章 The end of the world end
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宇宙の摂理

「わからないから、何もしないアルか?」


 問われ、喜一は思考した。

 

 何もしない——逆説的に考えれば、何かをするという事は世界を救うという事に他ならない。

 ならば何もしないのであれば、それは世界の滅びを意味する。

 無論、これは今の世界の滅びである。

 先に述べたように、破壊と創造は表裏一体である。

 終われば、始まる。

 新たなる宇宙が……。

 

 喜一は、皿洗いとはそういうものだと考えている。

 汚れた皿を洗い、新品以上の状態にする。

 小さな輪廻転生。

 廻る宇宙の摂理。

 皿洗いとはそういうものであり、それを行うのが皿洗い師である、と。


 ならば、起こるというビックバンを止めないのが、皿洗い師としての正しい行為なのではないか——?

 

 そういう考えがある。

 

 それに向かって「違う!」と叫ぶ心の声は、聞こえない。


 むしろ、新たに始まる宇宙が、これまでのモノよりも良くなるのであれば、それでいいとさえ思える。

 

「滅びを止める気はないアルか?」


 心を読んでか、蛇が言った。


「わからない」


 再び、喜一は答えた。


「……そうアルか」


 瞬間、目の前から蛇の姿が消えた。 

 喜一は一人、湖の上に残された。

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