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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第三章 battle study・紅
120/184

世界を救う気はアルか?

「どこから聞いたものか……」


 質問を選ぶ唐馬に、彼女は言った。


「お好きにどうぞアル」


「では単刀直入に。君は何者だ?」


雷乃蛇プロンテア・シャー


「何!?」


 あっさりとした答えとは対象的に、唐馬は驚きを顕にした。


「君が蛇なのか?」


「イエス」


「ならば前任は……いや、今はこの話はやめておこう。弓徒を鍛えたのは何故だ? 虎子君と決闘させたのはどういう意図があっての事だ?」


「その質問は、さっきもされたヨ」


「何の事だ?」


「こっちの話ネ。簡単に言えば、宇宙のリセットを食い止める為ネ」


「何? それは、まさか……」


「流石はミスター唐馬。察しが早いネ」


在膳九龍ざいぜんくりゅうの皿洗いの技量が、世界を洗うまでに至ったという事か……」


「ノー。まだ至ってないネ。もうすぐネ」


「……」


「時間はあまりないアル。少しでも使える人材が欲しいアル」


「それで弓徒君を鍛えたのか」


「彼はセンスあるアルね。そして、そこの彼もネ」


 女が喜一を指さした。

 そして、尋ねた。


「ヘイユー。世界を救う気はあるアルか?」


 *


 ありえない話ではない。

 人の意志には力があるという。僅かだが、現実に作用する力が。

 それが極限まで達した者が、例えば、世界を洗い清めたいなどと願っていたとしたら……。

 本当に、世界は洗われてしまうのだ。

 汚れ一つ無い、白い皿のように。

 真っ白に。

第三章、完。

第四章へと続く……。

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