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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第三章 battle study・紅
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頑張れ

 説明を聞いて「なるほど〜弓徒も大したもんやねぇ」と頷く当麻。

 彼女はこの決闘が行われた経緯を知らない。

 弓徒の中にどのような想いが渦巻いているかなど。

 無論それは喜一も知らないが、これが世界皿洗い協会の単なるパフォーマンスではなく、一人の男の全てを懸けた戦いである事は理解している。

 故に、喜一には、まだ。という言葉が引っかかった。

 紅虎爪くれないこそうにより頑固な汚れを瞬殺する虎子。

 術を駆使して皿の美しさを引き上げている弓徒。

 一人の観客としての心境で見れば、互角。

 いや、むしろ十二支相手に健闘している分、現時点では弓徒の方が優勢であるようにすら感じる——とはいえ、それはあくまで相対的な価値観に過ぎない。

 絶対で考えれば、これは……。


「……」


 喜一の握りしめた拳に力が籠もった。

 不意に湧き上がった感情。

 負けるな。とでも言うつもりか?

 そんな事、本人が一番わかっているだろうに。

 戦士に掛ける言葉など、無い……。


「おらー! 弓徒! ペース落ちてんぞー! もっと頑張らんかー!」


 そう思った矢先、隣の当麻が叫んでいた。

 頑張れ、と。


「……頑張れ」


 つられて喜一も、小さく呟いていた。


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