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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第三章 battle study・紅
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唐馬の説明

 兎歩とは古代中国に伝わる呪術的な歩行術でね、日本に入ってからは陰陽道にも取り入れられたりしている。

 古代の聖天子禹に由来するものだとされているが、そういう説明は省こう。

 君達が知りたいのはその効果ではないかな?

 うむ。そうだろう。

 禹歩とは、厄を除ける、病気を祓う効果のある歩法だとされている。

 それで皿が綺麗になるのか?

 当然の疑問だね。

 そこで皿洗い師の腕の見せどころだ。

 当麻君にはわからないと思うが、弓徒君はあの一足一足にかなりの気を籠めている。

 静かだけど、周囲に気を伝播させる強烈な踏み込みだよ。

 それで、邪気を祓っている。

 自らに降り注ぐ厄を除ける歩法。

 それを拡大解釈したとでも言えば良いのか……。

 彼が動く度に周囲に満ちていた気が清浄化されている。

 雰囲気が良くなっている、と言えるね。

 それによって、皿がいつも以上に綺麗に見える——荒々しい虎子君と比べて、相対的に綺麗に見えている。

 これにより、彼の心は折れない。

 皿を洗う速度では劣っているが、美しさでは勝っている。

 全てに於いて負けているのではない。

 故に、彼は虎子君と戦えているのだよ。


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