凄いぞ!ひかりさん真骨頂です!
本日、連続投稿!
現在99話
カウントダウン中
【報告】
もうすぐ100話達成を記念して、ちょっとしたサプライズを用意しました。
お楽しみに!
「はぁぁぁぁぁああああ!!!!」
気合いのこもった声と共に、ひかりさんの魔力が高まっていく!真夜中の暗闇であるにも関わらず、ひかりさんの周囲は昼間と変わらないほど明るかった。
「さぁ!苦しみから解き放ちましょう!」
光の聖魔法!
【ホーリー・レイ】
ひかりさんが放った光の光線は真っ直ぐに正面のゾンビの魔物達に当たると、直線上にいたゾンビ達は全て、消滅していた。その向こうにいた冒険者にも光の光線は当たったが無傷だった。
「何だったんだ!?」
「おい!まぶしい光が来た後方が空いているぞ!」
「みんな!後方のゾンビ達が居なくなったぞ!急いで後退だ!」
冒険者達は、何の光だったかよりも逃げることの出来る好機の方が大事だった。
「みんな!脱出するぞ!」
「1度、後退して態勢を整えるんだ!」
冒険者達が、急ぎ後退してきた。
「みなさん!助けに来ました!!!これより後方にはゾンビはいません!」
ジークがこちらに向かってきた冒険者達に声を掛ける。冒険者達にも安堵の声が漏れた。
「助かった!ありがとう!」
「光の精霊王様!?なんとお礼を言って良いのか!」
「まだ戦える!みんな!周囲に気を配れ!反撃の態勢を整えるぞ!」
【精霊救助隊】の周囲に、冒険者達は円陣を組む様に隊列を組んだ。まだまだゾンビ化した魔物はいるのだ。
「威力は落ちますが、広範囲の聖魔法を使います!」
また、ひかりさんの魔力が高まり光輝く!
「慈愛の光よ!周囲を照らし、さ迷う魂を導きたまえ!」
【ホーリー・フラッシュ・ライト】
光の球体が空に打ち上がったと思うと、一定の高さに達すると、光が弾けた。爆発とは違い、現代風に例えるなら、発光弾に近い魔法だった。空中で光の球体は眩しい光を出して辺りを照らしている。すると、その光を浴びた周囲のゾンビ達は苦しみ出した。下級の弱い魔物は白い煙を出しながら消滅するものまでいた。
「・・はぁはぁ!今です!今なら簡単に倒せます!魔法の効果が切れるまで、ゾンビ達を倒して下さい!」
ひかりさん・・・光の精霊王の言葉に、円陣を組んでいた冒険者達が飛び出し、魔物に斬り込んでいく!
「首を落とさなくても倒せるぞ!」
「動きが鈍ってろくに反撃もしてこない!」
「光の精霊王様の魔法が効いている!?」
聖なる光に苦しんでいる魔物達を次々に屠っていく。そして、前方の前線でも・・・
「おりゃーーー!!!!」
「ふっ・・・はっ!」
「きかん!喰らえ!!!!」
「んっ!?」
最前線でも聖なる光は届き、魔物達が苦しみだす。そしてフィリアス騎士団はすぐに誰の仕業か察する。
「シオンお嬢様・・?いや違う!ひかりさんか!?」
「この魔力はひかりさんですか?」
「マジかよ!?まさか、シオンお嬢も来てないよな?」
「「!?」」
「まさか!こんな危険な所にシオンお嬢様が!?」
「まだ来ているかわからんわい!」
「でも、ひかりさんが来ているならお嬢も来ている可能性があるな!」
「っく!不甲斐ない!シオンお嬢様を御守りするために魔物達を屠らないといけなかったのに・・・」
会話をしながらでも、苦しみ出した魔物のゾンビを倒していく。護っていた冒険者達も後方で隊列を組み反撃し始めた。そして、護る事が無くなったため、また攻撃に専念する事が出来た。暫く、魔物を屠っていると後方より見知った顔がやってきた。
「各団長達、助けに来たよ!」
シオンの兄、レインがフィリアス騎士団に声を掛ける。
「レイン様!?」
「坊っちゃん!」
「おう!レイン!やるじゃないか!」
「バカリーゼン!・・レイン様、ここは危険です!すぐに城塞都市にお戻り下さい!」
エミリアが、次期当主であるレインに丁寧に答える。
「いや、私も戦うよ。それともシオンに来て欲しかったのかい?」
ピシッ!?
空気が凍り付く。あの常識人であるサクラでさえ固まる。
「・・・お戯れを。ここは我々で十分と言う意味でお帰り下さいと言ったのです」
急に、話し方は丁寧だが低い声で威圧するように語り出す。
「そうじゃのう、こんな魔物どもはわし1人で十分じゃのう」
「ほざくなじじい!俺1人でやってやるぜ!」
「バカには任せれない、私がやる!」
レインの言葉は各団長達をやる気にさせるには十分だった。各団長達はシオンを出されると弱いのだ。
「それでいい。シオンをこんな所に連れてくる訳には行かないからね。急いで倒すとしよう」
あくまでも、冷静沈着で落ち着いた感じで辺りを見渡すレイン。そして目を閉じて集中する。
暗闇の中で、闇属性のあるレインにはネクロマンサーの魔力を察知しやすい考え、気配を探る。
「ひかりさん!北東のこの指の先に光魔法をお願いします!」
レインの指さす所に魔法を放つ!
【ホーリー・レイ】
直線上に強力な光の光線が走ったと思ったら、周囲にいたゾンビ達は全て崩れ落ちていった。どうやらネクロマンサーを倒せたようだ。
「やった!ゾンビが消えた!」
「流石はひかりさんですね!」
一気に魔物の数が減りまた進軍出来る様になった。
「さて、どうします?1度戻りますか?」
「いや、ここは攻めるべきだろう!?」
「しかし、また罠があった時に城塞都市から離れ過ぎています。何かあった時に戻れなくなりますよ?」
最上位支援魔法が掛かっている状態でもピンチに陥ったのだ。まだ罠があるかも知れない。夜はまだまだ長いのだ。
撤退か攻勢かで意見が割れ、判断はレインに委ねられるのだった。
シオン
「・・・ルールールーーール」
愚者の声
「いやーひかりさん!凄かったね!」
シオン
「ぴっく!?」
愚者の声
「主人公っぽかったね!」
シオン
「きーーー!わたくしだってあれくらい出来ますわ!ホーリー・レイ!」
愚者の声
「ふっ、人間には無害・・・ジュ」
え゛!?
ぎゃーーーー!!!!
『よろしければ感想、評価、ブックマークよろしくお願いします!』




