悪役令嬢?ヒロイン?主人公?いいえ、チョロインです!
本日、連続投稿!
現在98話
カウントダウン中
【報告】
もうすぐ100話達成を記念して、ちょっとしたサプライズを用意しました。
お楽しみに!
早急に救出隊が結成された。編成はこんな感じです。
【精霊救助隊メンバー】
光の精霊王・ひかりさん
フィリアス公爵家次期当主・レイン
次期皇帝・ジーク
水の精霊王の娘・スイレン
超豪華メンバーである。
【居残り組】
光の精霊王の契約者・シオン
神獣・子パンダ(まだ名前なし)
元特務隊長・マチス
エルタシア侯爵家長女・リーネ
こんな感じである。決して作者が同行者の確認の為に紹介した訳ではありません!
・・・・あれ?
わたし、しおん!ななさいなの!そしてだれもがみとめるひろいんなのよ!
(いえ、悪役令嬢です)
そのわたしが、どうしていのこりなのよ!わたしのかつやくはどうなるの!?
ぷんぷん!ぷんぷんなのよ!
「お兄様!どうして私が居残り組なのですか!?」
「危険だからだよシオン。君を危険な目に合わせたくないからね」
淡々と言うお兄様に怒りを覚える
「私だって戦えます!一緒に付いて行きます!」
「「駄目だ!」」
なんと、お兄様とジークの二人からダメ出しを貰いました。
「シオンお嬢様、今回は魔物囲まれたフィリアス騎士団と冒険者達の救出です。すぐに戻って来ますから少しだけ待ってて貰えませんか?」
ジークが優しく伝えてくれる。
「でもっ!」
私は食い下がるのよ!そこにひかりさんが割り込んできたの。
「はいはーい!シオンはお留守番よー!」
「だから何でなのよ!」
ひかりさんが私の耳元で囁いた。
「貴女は切り札なのよ?敵に全てのカードを見せる訳にはいかないでしょう?」
切り札・・・だと?
「そうよ~、この逆境を乗り越えたら敵の親玉が出てくると思うのよ?その時がシオンの出番よ♪どうかしら?敵のボスを倒す1番目立つ役を約束するわ」
切り札・・・ボスを倒す・・・1番活躍する!
「・・・良い!」
私は納得してみなさんを見送る事にした。すぐに戻って来てね!私の出番の為に!
コソッ
「流石はひかりさんですね。シオンの扱い方を良くわかっている。感謝します!シオンを危険に・・・死んだ人間などと戦わせたくないので」
レイン君にも戦って欲しくはないのだけどと思うひかりさんであった。そして時間も惜しいので、すぐに出発した。これにはシオンの気が変わらないうちに行きたいという事もあった。
城塞都市を出たひかりさんは、軽くため息を付いて呟く
「まったく、私の契約者でありながら、こんなに簡単に騙されるなんて、これからは【チョロイン】と呼びますよ?シオン」
ひかりさんの呟きは誰にも聞かれる事なく風に消される。
「ひかり様、本当にシオンを置いてきて良かったのかのう?」
スイレンがひかりさんに尋ねる。
「良いのよスイレン。ただでさえシオンは苦しんでいるのですから、これ以上辛い思いさせたくないのよ!」
そう言い切った、ひかりさんの目には怒りが浮かんでいた。そして強い決意で目的地の見据える。そしてスイレンも何も言えなくなった。
「ジーク君に伝えておく事があります」
「何でしょうか?ひかりさん」
「貴方には精霊を見る力がありますが、それは正しいとは言えません。元々、私やスイレンの様に力の強い精霊は誰にでも見えますから」
歩きながらひかりさんは続ける。
「ジーク君、みんなを守りたいと言う今の気持ちを忘れないで下さい。そうすれば、きっと貴方の近くにいる精霊が力を貸してくれます。私がシオンに惹かれて力を貸しているように」
ひかりさんはそういって、ジークに微笑み掛けた。
「僕に力を貸してくれる精霊が・・・」
ジークは父アルフに剣術を教えて貰っていたが、まだまだ大人の軍人などには勝てない。魔法も、同世代では上の方だがこれも大人には勝てない。精霊を見る力以外は常人なのだ。ジークは、強大な魔力を持つシオンや冷静沈着なレインと比較して落ち込んだ。同世代でここまで差があるのかと・・だが、状況がそれを許さなかった。
落ち込んでもスタンピードで襲われている城塞都市を助けるために、自分で出来る事をすると決意を固めた所で、光の精霊王の契約者であり強大な魔力の持ち主であるシオンが、泣いた所を見て思った。普通の女の子だと。そして、自分のちっぽけなプライドなど捨てても守りたいと心から思ったのだ。
「守りたい・・・みんなを守る力が欲しい!」
ジークは拳を握り締め、呟くのだった。
さて、後方で道を塞いでいるゾンビ達を天に還して上げるわよ!この主人公であるひかりがね!
気合いを入れ、歩きながら魔力を高めるひかりさんがいた!
シオン
「・・・・・あれ?」
愚者の声
「どうしました!お嬢様!」
シオン
「私は誰????」
愚者の声
「!?いかん!錯乱中だ!」
シオン
「主人公の座を取られた・・・ヒロインじゃなく、悪役令嬢だもの・・ふふふ」
愚者の声
「哀愁漂う雰囲気が・・・」
シオン
「どうせ居残り組ですもの・・」
ρ(тωт`) イジイジ
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