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悪役令嬢戦記!~大切な人のために戦います~  作者: naturalsoft
6章:スタンピード!

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作戦会議じゃい!

イルベルトさんとの話もある程度終わった頃、大事な事を思い出したのよ!


「あっ!忘れてた!あの今回の助力はジークの手柄にしてもらって良いですか?」


私が発言すると、お兄様の隣にいたジークがびっくりしていた。ふふふっ、ジークも忘れておったな。


「ジークと言うとアルフさんのお子さんですね?どうしてまた・・?」


「イルベルトさん、ジーク様は次期皇帝になられる御方です。皇帝直系であり、精霊眼を持っておられます」


私はジークの事を【様】付けで呼んで信憑性を高める。


「はい??????」


イルベルトさんの顔が面白かった。さっき、ひかりさんの正体をバラした時は、顎が外れそうなぐらい驚き、ジークの正体を明かした今回は目を点にしていたの!

それはそうでしょう。いつもアルフさんと交流のあるイルベルトさんでは、知り合いの子供が国の王様になると言われて、どう対処していいかなんてわかんないよねー?


「は、ははは・・・シオンお嬢様は冗談が上手いですね。流石に、アルフさんのお子さんが次期皇帝なんてあり得ないですよ!小さい頃から知っているんですよ?」


まぁ、そうだよね。普通は信じられませんよね?そこにアルフさんが、大事そうに高級感ある【筒】から(学校の卒業式にもらうのに似ている)一枚の用紙を取り出した。


「皇帝陛下及び王妃様からジークが自分の子供であると言う証明書だ。#玉璽__ぎょくじ__#も押してある」


!?


玉璽ぎょくじ#玉璽__ぎょくじ__#とは皇帝にしか持つことの出来ない、ある意味皇帝である証明になるもので、何人たりとも利用することはできず、模倣すれば死刑である。その【印】が押してあると、皇帝が認めたと言う証拠に他ならないのである。


「な、ななななな!?」


「イルベルト、黙っていてすまなかった。ジークは、ジークレスト様は王妃様が晩年にお産みになられた子供で、後ろ楯が弱く、しかも精霊眼を持っていたので命を狙われる可能性が高い。だから俺が勅命を受けてジークを隠れて育てていたんだ」


「だ、だから帝国近衛騎士団長を辞めたと!?貴方ほどの方がどうしてかと思っていましたが!?」


アルフさんはイルベルトさんに頭を下げた。


「イルベルトは俺の後輩でな。俺が近衛騎士団を脱退するとき一緒に付いて来てくれたんだ。・・・本当に感謝している。そしていままで本当の事を言えずにすまなかった!」


イルベルトさんが潤んでアルフさんを見つめる。


「っく、そんな事情なら仕方ありません!いつか貴方が近衛騎士団に戻ってくれると信じてこの城塞都市の副官として勤めて来ましたが・・・本当に理由がわかって良かったです」


うんうん!尊敬している方が急に居なくなったら何か事情があるって思っちゃうよね!ジークもアルフさんを尊敬している見たい出し良い感じだよ♪


「では、城塞都市のみなさんを回復させます!ジーク、演説してもらうよ~」


「ええっ!?演説ですか!」


そうだよ。ジークが主役なんだからね!頑張って下さい。


「あらあら、大丈夫よ。私が姿を消してしゃべるからそれに続いてね」


ひかりさんがジークに優しく話も掛ける。簡単なカンペも持たせて部屋の隅で練習してる。その間に最後の打ち合わせを行うの!


「では、兵力が回復したら城門から討ってでるのですね?」


「そうです!兎に角、魔物を狩って狩って狩りまくるのです!今度発売するモンハンのように!」


あっ!?


こほんっ!


「魔物の数を減らして、魔物の指揮しているリーダーを探します。見つけられなくても、劣勢になれば撤退するかも知れないですからね」


よし、やるべき事の方針は決まった!


「あの~帝国軍の本隊の応援はよろしいのですか?」


あ゛ああ・・・忘れてた!


そこにお兄様が、

「まぁ、帝国軍本隊は今の所、魔物と互角にやりやっているから取りあえず、城塞都市周辺の魔物を蹴散らしてから決めようか?」


「「意義なし!」」


実にまとまりのある集団だった。


さぁ!ジークの演説に期待して、反撃開始と行きますか!





シオン

「ふ、ふふふ・・・・!」


愚者の声

「や、やる気満々ですね!」


シオン

「最近ストレスが溜まっていたので丁度いいですわ♪」


愚者の声

「いつもストレス発散しているような・・?」


シオン

「狩って狩りまくるのですわ!おーほっほっほ!」


愚者の声

シオンが壊れた!?


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