帝国軍は強いのよ!
遂にやってきてしまった・・・
戦闘シーンは苦手なんですよ・・・
この後の展開と描写どうしよう?(泣)
「前進せよ!急がなくて良い!確実に目の前の魔物を屠るのだ!」
遂に魔物と帝国軍がぶつかった!帝国軍は重装歩兵部隊をゆっくり進ませた。まず向かって来たのはウルフ系の魔物が集団で襲い掛かってきた。重装歩兵部隊は鉄の盾を前に出して飛び掛かって来たウルフを防ぎ、持っている短槍で突いて攻撃する!重装歩兵部隊の武器は短い槍だった。鉄の盾を持ちながら剣を振るうには力が入らないので、槍で突いて攻撃するスタイルになる。
「おらぁぁぁ!!!!」
「くらえ!!!」
「らあぁぁ!」
重装歩兵部隊はウルフ系の魔物やゴブリンっといった下級魔物は鉄の盾を突破出来ず、次々と屠っていく。
「よし!予定通りだ!疲弊した兵は前列を入れ替えて同じ者だけを戦わせるなよ!」
「「はっ!!!」」
シャーマンの的確な指示の下、瞬く間に丘の上の魔物は数を減らしていった。一部の大型魔物であるミノタウロスやオーガには、魔法攻撃で蹴散らした。ラミアは最初の戦闘ですぐに後退していなくなっていた。
短い時間で帝国軍は丘の上を制圧した。そして急ぎ簡易の陣を敷く事に注力したのだった。
「向かってくる魔物を迎撃しつつ、陣を急ぎ構築するのだ!」
「シャーマン大将!どうして陣を優先するのですか!このまま城塞都市に向かえばいいのでは?」
士官の言動に黙って丘の上から城塞都市を指差す!
「見ろ!あの魔物の大群を!そして城塞都市の城門がすでに破壊されている。しかし、良く見るのだ!城門に魔方陣が浮かんでいる。信じられない大きさの・・だ」
大将シャーマンの言う通り、魔方陣が展開されていて魔物の大群を防いでいるようだ。
「あれは一体!?」
「魔法部隊の者の話では結界魔法のようだ。それも最上位の宮廷魔導師並みの力を持つ者が張ったな」
「なんと!?」
「あれだけの結界魔法を張れるのだ。しばらくは持つだろう!丘の上に我らが援軍に来たと見えれば城塞都市の市民も希望が持てる!故に我々は負ける訳にはいかんのだ!!!」
シャーマンの一言に押し黙る。
「長期戦もあり得る。特に数時間後には日が沈む。夜を持ちこたえる為にも陣の構築は急務なのだ」
なるほどと、周りも納得する。今も丘の上を目指して魔物が襲って来ているのだ。敗北は許されない!
「しかし、スタンピードとは・・・恐ろしいものですな・・・話で聞いて知っているのと、実際体験するのとでは全然違います」
「そうだな。報告よりも魔物の数が多い!そして上位種の魔物もな・・しかし」
大将シャーマンが言い掛けた言葉に追及する
「如何されました?」
「いや、何でもない。斥候を放ち、暗くなる前に魔物の正確な種類など調べさせろ!それにより対応が変わる。後は城塞都市になんとか連絡を取る手段が無いか調べてくれ!」
「承知致しました!」
シャーマンには不安があった。丘のから見下ろすと、魔物の軍勢が2つに別れているのがわかる。城塞都市を攻めている大群と、こちらに向かってくる大群が綺麗に2つに別れている。
偶然なのか・・・それともこれだけの大群を指揮する事の出来るリーダーがいるのか心配だった。身内とはいえ纏まりのない烏合の衆であれば戦いやすい。しかし、軍を指揮できる者がいると話は変わってくる。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
城塞都市Side
「見ろ!遂に帝国軍本体がやって来たぞ!」
「さっきと違って丘の上の魔物を倒しているぞ!」
「それよりも陣も作っているようだ!」
「長期戦も考えているな!?」
城塞都市からさほど離れていない丘の上の出来事は目を凝らせば見える距離である。この時代(異世界)では双眼鏡もあるし、スキルで遠くを見る物もある。よって援軍の帝国軍の動きが良く見えるのだ。
「魔物の大群が2つに別れたお陰で、攻撃が緩んだな・・・」
「まだ油断は出来ないがようやく一息付けるな」
「今度こそ助かった!」
城壁の上から丘を見つめるイルベルトとギルド長は少し緊張感が解けた顔をしていた。
「なんとか持たせれましたな・・・」
「ああ、まだ助かっては無いが何とか持ちこたえた」
援軍が来たことにより安堵していた。しかし問題はここからである。魔物はまだまだ沢山いるのだ。せめて此方からの現状を伝える事が出来れば・・・
「ギルド長、城塞都市の現状を伝える事ができる方法はあるか?」
ギルド長もイルベルトの言葉に少し考えるが、すぐに解答をだした。
「狼煙でこちらの無事を伝えるしかないですな。1番確実なのは城塞都市から伝令を出すことでしょう」
「しかしそれは・・・」
しかしそれには城塞都市を取り囲んでいる
魔物の群れを突破しなければならない。突破しても足の速いウルフ系の魔物に追い付かれれば終わりだ。足を止めている間に他の魔物に取り囲まれるだろう。なにか手はないのか!?
足りなくなったポーション類や弓矢の補充など、食糧はまだ持つが医療品の補充が急務だった。
こうして悩みながら、日が沈んでいく時間帯になるのだった。
シオン
「ふふふ・・!なかなかやるではありませんか」
愚者の声
「そだねー!立派な司令官がいると強いね~」
シオン
「でも困りましたわね・・・どうしましょう?」
愚者の声
「なにが?押してるし、良い感じじゃん?」
シオン
「手強い司令官がいると帝国を攻める時に邪魔ですわ」
愚者の声
「なんと卑劣な!」
シオン
「おーーーーっほっほっほ!」
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