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悪役令嬢戦記!~大切な人のために戦います~  作者: naturalsoft
5章:帝国観光ですよ!

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助けるか?逃げるか?それが問題だ!脳内会議だ!

関係者である皆さんが、部屋に入った後に防音結界を張り声が漏れないようにしたの!


「さて、皆さん始めましょうか?」


お母様直伝の、地獄の底から聞こえてくるような、とても低い声で話し掛けた。


「まずは状況を確認しましょう!私が寝ている間に何があったの?」


エミリアを緊張した顔で報告する。


「本日の明朝に早馬が街に来ました。その者が言うには城塞都市に魔物が押し寄せて来ているので援軍要請と、魔物がやってくる可能性があるので注意せよとの事でした」


ふむふむ・・・


「そして、魔物の数と種類を確認した所でスタンピードと判明しました。我々の想定以上の数と上位魔物が多数現れているみたいです」


「ちなみに、その早馬の方は虚偽の報告をしている可能性は・・?」


「少数ですが城塞都市に魔物の大群が襲って来ると緊急発令がされ逃げてきた方々がいました。少なくとも魔物の襲撃は事実です」


エミリアからの報告に私は少し考え込む。

マジかー!どうする私!どうするよ私!唸るのだ!私の脳内エナジーよ!


あかん!私、1人では対処出来ないよ!みんなーーーー!!!!集合ーーーー!!!!


【第2回脳内会議を始めます!】


パチパチパチ!!!

『シオンさん!1号、2号、3号!』


2『はい!なんでしょうか!』

1『本来なら下級魔物が200~300匹ぐらいに襲わせる予定だったのですが、数も千匹以上いて上位魔物も多数いるそうなのです。どうしましょう!?』

2『・・・どうしましょう?』

3『どうしましょう?』

1『みんながどうしましょうじゃ話が進みません!何かありませんか!?』

2『助けに行くのはどうでしょう?』

1『無論、私達のせいなんですから当然ですわね!』

3『千匹もの魔物に対して10人も居ないのに?』

1・2『!?』

1『しかし、私達のせいなのですから・・』

3『ここは逃げるべきです!』

1『そんなのはダメですよ!私達のせいで大被害が!』

3『そもそも、誘導魔法を使ってスタンピードを起こしてしまったのを、知っているのはここにいる関係者だけ・・バレませんわ』

2『確かに逃げるのが1番ですね!結界魔法も掛けたのですから大丈夫ですわ』

1『良心が痛まないのですか!?』

2『では、見ず知らずの方の為にお兄様や各騎士団長を危険にさらしますか?』

1・3『!?』

1『では、何も見なかった事にして逃げると言う事でよろしいですか?』


2・3『異義なし!』



では脳内会議を終了します!


「シオンお嬢様?大丈夫ですか?」


おっと、ちょうど脳内会議が終わった所でした。


「はい大丈夫です。でもどうしてスタンピードまで発展してしまったのでしょう?」


そこにひかりさんが手を挙げた。


「予想になるけれど、まず1つは神獣を追いかけて中央の上位魔物が移動したのが考えられるわ。そのせいで、下級魔物が押し出されるように外周に移動していたので、予想以上に魔物が釣れたと考えられます。そして2つ目は、【シオンが】スイレンの解放をしたことね」


ちょーーーーと!!!待とうかひかりさん!何故ゆえに、シオンがを強調したのかね?そもそもスイレンの解放はひかりさんから言ってきた事でしょう!?責任転嫁するなーーーー!と、言いたい!


「100年もの間、封印されていたスイレンの精霊の魔力が一時的にも解き放たれて、それが蜂蜜のような甘い匂いみたいに、更に上位魔物を惹き付けたのかも・・」


そうかー、マジかー、もうどうにもならんね!となれば・・・


「わかりました。大変申し訳ありませんが、早急に転移門に行き、逃げましょう!」


!?


その場のみんなが驚愕した。シオンなら助けに行こうと言うと思っていたからだ。


「本当に良いのかい?シオン?」


心配そうに言うお兄様に私は頷く


「城塞都市には結界魔法を張ってあります。帝国軍が援軍にくるまでは持ちますわ。それに、千匹以上の魔物に対して我々は10人も居ません。私の我儘でみんなを危険にさらすことは出来ません!」


シオンの言葉にみんなが、顔色を変える。


「シオンがそう言うなら・・」

「シオンお嬢様の為なら魔物の千匹など屠って殺りますのに・・」


小声でエミリアが呟く


なんとも言えない空気の中、話し合いは終了し一階に降りると丁度、アルフさんとジークが待っていた。


「あ、皆さん!話し合いは済みましたか?」

「お待たせして申し訳ありませんでした」


私は深く頭を下げる。


「いえいえ、スタンピードなど起こったのです。旅の計画が変わるのは無理の無い事です!」


アルフさんは鉄の鎧を着て、背中に剣を装備していた。冒険者と言うよりは騎士に近い出で立ちだった。


「それで、申し訳ありませんが少しお願いがあります」

「頼みですか?それにその出で立ちは・・?」

「昨日の今日で申し訳ありません、ジークを都市グレンまで連れて行って貰えませんか?」


「アルフさんはどうするのですか?」


「妻が城塞都市にいるのです。私達は城塞都市から荷物を運びここにやってきただけで、普段は城塞都市に住んでいるのです。何とか妻だけでも助け出します!」




・・・・・・・マジ?



愚者の声

「・・・・・ガック」

シオン

「あらあら・・・読者の皆様に挨拶も出来ないのかしら?」

愚者の声

バタンキュー・・・・

シオン

「ふふふっ、前話でわたくしを犯罪者呼ばわりした報いですわ!」


皆様もお気を付け下さいませ♪






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