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悪役令嬢戦記!~大切な人のために戦います~  作者: naturalsoft
5章:帝国観光ですよ!

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あ゛ーーー!が多いのです!


盗賊のアジトに捕らわれていた女の子は精一杯、虚勢を張っていた。


「大丈夫ですよ。助けに来ました!」


後ろから自分より年下の女の子からのかけ声により、ようやく警戒を解いてくれた。


「ほ、本当に助けに来てくれたの!?」


「正直に言えば、盗賊を殲滅してアジトに盗まれた物を取り返しに来たのです。あなたが居ることは知りませんでした」



ちょっとエミリア!もう少し優しく言ってあげてよ!可哀想でしょう!?



「そうなのですね・・・いえ、正直に言って貰えた方が信用出来ます。失礼致しました。わたくしはリーネ・エルタシアです!エルタシア侯爵家の長女ですわ」



!?



「これは驚いた・・・侯爵家、しかもエルタシアといえば帝国でも屈指の名門ではありませんか」



貴族とわかり、エミリアの口調が丁寧なものに変わる。そして名門貴族のお嬢様がどうして捕まったのか聞いた。


「どうして盗賊に捕まったのですか?」


「わたくし達は王国との小競り合いの援軍のため帝都から国境に私兵を連れて行きました。わたくしは兵を鼓舞するため同行しその後、最低限の護衛で帝都に戻る途中に盗賊に襲われたのです!あの裏切り者が!!!」


突然の大声にびっくりしたのよ!

続きを聞こうとした所で、マチスさんがめぼしい物を物色して大荷物を器用に包んで準備を終えたのだ。


「ここで話すよりも戻りながら話しませんか?」


確かに、薄暗い洞窟よりも明るい所に早く連れ出した方がいいね!そうしよう!


「そうですね。早く暗い洞窟から出ましょう!」


私達も、金目の物を拾って洞窟を出ていくのだった。うん、火事場泥ですね!・・・って違うからね!持ち主に返すからね。



外に出ると太陽の光に目がチカチカしたよ。


「う~ん!やっぱりシャバはいいなぁ~!」


!?


「シオンお嬢様!どこでそんな言葉を!」


あ゛ーーーー!!!!やばっ!


「あははは・・・畑仕事の時にき、騎士団の方から教えて貰ったのよ」


「あーんのバカ騎士どもめ!お嬢様に何を教えてやがる!帰ったらしごいてやる!」



騎士団諸君すまぬ!私の未来の為に犠牲になってくれたまえ!ビシッ!


「えーと、よろしいですか?」


おっと、リーネちゃんが引いてるではないか!


「あ、ごめんね!どうぞ」


「こほん!盗賊から助けてくれてありがとうございました。そこでお願いなのですが、帝都途中にある都市グレンまで連れて行って貰えませんか?」


都市グレンねー?次の街がグレンだったかな?


「シオンお嬢様。都市グレンは小さな街を抜ければ私達の目的地です。一緒に行っても問題ないのでは?」


「バカを言うな!次の街にリーゼンが知らせに向かったんだ。すぐに衛兵か、侯爵家なら騎士団が動き、向かってくるぞ!」


サクラさんの言葉に、珍しくエミリアが否定する。


「確かに、帝国の名門である侯爵家の長女を助けたとなれば目立ちますな・・少々不味いことになるのじゃ」



あ゛ーーー!!!!ヤバいじゃん!どうしよう!



「お兄様!どうしましょう!?」


「う~ん、確かに僕たちの旅には問題だけど女の子を置いていくのは、我が家の沽券に関わる!だから、連れて行こうと思う」



さすがはお兄様!そうだよね!小さな女の子を衛兵に渡して終しまいって無いよね。


「あなた達も貴族なの?シオンお嬢様って呼ばれているけれど・・・?どこの家の者かしら?御礼は弾みますわ」


あ゛ーーーー!!!!

不味い!どうする私!どうすれば良いの?誰か助けてーーー!!!!


「申し訳ありませんが、この方達はお忍びで旅をしていまして・・素性がバレると大変危険なのです。出会ったばかりの貴女に教える事は出来ないのです」


サクラさんのナイスフォローでなんとか言わなくても良くなったよ!


リーネちゃんも余り聞けなくなったみたいで、どうしようか悩んでいる。そうしているうちに私達の馬車の所までたどり着いたの!


馬車で見張りをしていたひかりさんが手を振っている。


「あらあらまぁまぁ、魔王の城からお姫様を救出してきたのね!」



ちょ!何をいってんのよこの駄精霊が!?

私達はどこぞの勇者パーティーかよ!まったくもう!!!!


「あ、そうそう馬車にフィリアス家の家紋の入ったハンカチが落ちていたわよ?気を付けてね。敵国なんだからバレたら縛り首か人質よ?」



あ゛ーーーーーーー!!!!

なんなんですかぁーーー!!!!




この駄精霊がぁーーーーーー!!!!





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

リーネ視点


リーネちゃんはひかりさんを見て考えていた。

なんて美人な方達ばかりなのかしら!?

わたくしの理想の大人ですわ!わたくしよりも年下の女の子なのに大人びているシオンってこも凄い美少女だし・・・なんなのですかこの団体は・・・自信無くしそう・・ですわ。



洞窟を出て、森を抜けると馬車が停めてあった。そこには金髪のもの凄い美人さんがまた居たのだった。もうなんなのよー!


「あ、そうそう馬車にフィリアス家の家紋の入ったハンカチが落ちていたわよ?気を付けてね。敵国なんだからバレたら縛り首か人質よ?」




んっ!?


フィリアス家・・・・?



どこかで聞いたよう・・・な!?




あ゛ーーーーーーーーー!!!!!!!

愚者の声

「なんと言う間抜け・・」



シオン

「わ、わたくしのせいではありませんわ!」



愚者の声

「どうでしょうかねー?」


シオン

「ムカつきますわ!」


ボキッ!


あ゛ーーーーー!指がーー!!!!

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