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悪役令嬢戦記!~大切な人のために戦います~  作者: naturalsoft
4章:戦争は大変なのです!

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揺さぶりを掛けるよー

政策の所でアイデアを頂きましたので、描きたしました。

また、こうすればもっと良くなる事があればコメント下さい。全ては無理でも改善していきます。(※でも作者の文章力改善は不可です)

あれから私達は大忙しでした。1度フィリアス領に戻り、一部の街の上役達に襲撃の事を伝え、戦争の事も伝えた。混乱しないよう暫くの間は秘密にするよう厳命し、私達の愛しの我が家に帰郷したのだった。


「疲れたー!」


家に帰るとだらしなくソファーに倒れ込む。


「こらこら、行儀が悪いよシオン」


お兄様に注意される


「ふふふっ、今回は大変でしたもの。7歳のシオンには辛かったのも事実ですわ」


「そうだな。ただ王都に行って帰ってくるだけでこんなに疲れるとはな。予定より帰還も遅くなってしまった。皆には迷惑を掛ける」


「あなた、水臭いですわ。それに、誰も貴方に文句なんてありません。一緒に居られるだけで幸せです」


「・・・シルビア!」

「・・・カイン♪」

ガシッと、抱き合う二人


らびゅらびゅだった!(甘い!甘いよ!砂糖にシロップ、蜂蜜に餡蜜・・食べたいなー、じゃない!一体いくつになるまで新婚さん状態なんですか!?実の子供でも甘くて吐きそうだよ!?


そうなのだ。今回の授賞式の王都への旅はいろんな意味で大変だった。国王様はただでさえ忙しいのに国中にお触れを出して、龍を2頭も少ない犠牲で倒したお父様に【セフィリト大綬章】を授けた事を大々的に発表した。

・・・そこの君!忘れてないかね!?

(作者は忘れてました)


この発表によってただでさえ・・そう、ただでさえ忙しいお父様及び私達にヤレお茶会だの、ヤレ夜会だのと、うざい・・・こほん、面倒な(あれ?同じかな?)お誘いの手紙や使者がわんさかと届いたのだ。もー!そんな事をしている場合じゃないのにー!


ローランドさんと私達はあれからもう一晩、あーだ!こーだ!と作戦概要をまとめ、次の日にそれぞれ帰っていった。


もうあーだこーださんとマブダチになったよ!


ローランドさんはすぐに国王様にその作戦を伝え、すぐに準備に取り掛かった。意外な事に、大量の大臣、上級文官を更正、処分したのに大した混乱は無かった。実質、今まで仕事をしていた下級文官達をそのまま昇格させて、今まで以上の権限を与えた事で政策が上手く廻る様になった為だ。

今までは大臣や上級文官の仕事が遅く・・いや遅いだけならまだしも面倒な案件を無かった事にしようとしたりして設備の老朽化、スラムの人達の仕事斡旋、辺境の開拓など長期に渡る政策で仕事量が増える割に、自分の実績にならない政策を却下したりと殺りたい・・じゃない、ヤりたい放題だったそうだ。下級、いや元下級文官達は男爵などの市民に近い階級で良い意味で、目線も市民に合った政策を行う事が出来たのだ。


今後は新たに、憲兵隊を設立し法務に明るい者達に監視させる体制を整えたのだ。国の政策を司る王宮が腐敗の温床にならないようにするための第三者機関であった。ただし、戦争の為に人材を取られているため、運営が始まるのは来年からである。



さて話を戻そう。


国王様はすぐに隣国の都市国家に薬草類、食糧類の輸出を帝国へ送る事を禁止した。その分はセフィリト王国が少し色を付けて買い取る事で契約を締結、期間は1ヶ月なので都市国家も帝国の嫌がらせだと判断し了承した。

(損はしてないしね!)


そして、セフィリト王国は正式な使者を帝国に向かわせ、フィリアス公爵家が帝国軍に襲われた事の真意を問にいった。勿論、帝国側は知らぬ存ぜぬのスタンスだ。特務部隊は帝国では【存在しない】部隊の為に、こういう時に言い訳が出来るのだ。しかし─


城塞都市の龍襲撃の時に、魔の森で亡くなっていた多数の帝国軍の亡骸の事を突っ込むと、少しではあったが向こうの雰囲気が変わった。まだ帝国側も龍襲撃の手引きの事まではバレていないと踏んでいたのだ。すでに王国は独自の調査で知っているにも関わらず、マチスさんからでも裏付けも取れている。

これには流石の帝国も顔色が変わったのだ。完全に知られれば、王国も戦争に踏み切るだろう。

最初はフィリアス家の力を奪う事が目的だったが、シオンが光の精霊王と契約したことで全てが裏目に出てしまったのだ。唯一の成果と言えば他国より早く光の精霊王の情報を手に入れた事だろう。ただでさえ、聖ローラ神国との小競り合いも頻発している時期に、セフィリト王国とも事を構えるのは帝国としても遠慮したい事案ではあった。しかし、帝国の全ての関係者が襲撃に関わっている訳でもなく─


王国の使者が帰った後は、襲撃に関わったであろう敵対勢力に詰めよる事になる。セフィリト王国は政敵に攻撃材料を与える戦略でやって来たのだ。


「これはどういうことですかな!?」

「わ、私は知らん!王国の間違いか、嫌がらせだろう!」



と、更に責任の押し付け合いに発展し、セフィリト王国の動きにもかなり後になって知ることになるのだった。










愚者の声

「わ、私は悪くないんだ!」


シオン

「・・・ナニヲしたのかしら?」


愚者の声

「な、何もシテナイヨ?」


シオン

「何も?」


愚者の声

「想像しただけですよ?」


シオン

「キモいわー!」


愚者の声

「キモくないよー!」


シオン

「ゴミが!」


愚者の声

「酷くなってる!?」

(´;ω;`)




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