強いぞフィリアス騎士団!(挿絵あり
対人戦は初めてかも知れないですね。戦闘シーンを読むのは好きでも自分で書くのは別物と実感中・・・いつも以上に下手ですみません。
フィリアス公爵家:陣形
※本来は赤龍騎士団の騎兵が青薔薇騎士団の前にいました。
「密偵からの報告ではフィリアス家がもうすぐここを通る!準備を怠るなよ!」
偽装しているが、帝国から光の精霊王と契約をしたと言う、フィリアス家の長女を拐う任務を仰せつかった帝国兵の特務部隊長は部下達に指示を出す。
「マチス隊長!本当にここで襲撃を掛けるのですか?森林があるとはいえ、木がまばらで丸見えですよ?」
「だから良いんだよ。見通しが良いと言う事は相手も警戒しないので襲撃には持ってこいなんだ」
隊長の言う事はわかる。これまで、幾多の実績を上げてきた信用出来る隊長だからだ。
「今から土魔法で森林の中ほどに土を盛って土台を作る。少し距離があれば森林の中に土が盛り上がっていてもわからん。後は座って待てば良いだけだ。楽で良いだろう?」
隊長の説明に周りの部下達は驚く!?
「ほ、本当にそんなことが!」
マチス隊長は頷く。実はマチス隊長は珍しい闇属性の使い手だったのだ。最終的には魔法で幻影を作る事も出来るが、視覚魔法に長けているので通常の目の錯覚の作用にも詳しかった。相手の視角に入らないようにする、間合いの取り方が上手いため特務部隊長を任せられたのだ。
「人数も此方の方が2倍ほど多いんだ。十分に任務を達成出来るだろう!さぁいくぞ!」
「向こうの奴等にも伝令!左右から同時に襲撃!正面に戦力を多目に配置し、馬車で逃げれなくしろ!すぐに背後からも襲撃して、逃げ道を防げ!その後は護衛騎士を包囲殲滅して目標を拉致するぞ!」
こうしてフィリアス家の襲撃が始まったのだった。
「先頭を守るのは女騎士か!楽で良い!何人か拐って行こうぜ!」
「そりゃ良い!乗った!」
下品な言葉を言いながら襲い掛かる襲撃者達に青薔薇騎士団長のエミリアが一歩前に出て構える。
「良い女じゃないか!?ちょっと眠って貰うぜ!」
剣を裏返して斬りかかる・・・が!
「えっ・・・?」
何が起こったか分からぬまま、首と胴体が離れて息絶えた。まさに一瞬の出来事だった。
更に2人、3人と一撃で屠っていく。
「調子に乗るな!!!」
ガギンッ!
遂に捉えられ、つばぜり合いになる。
「しょせんは女だ!力では敵うまい。このまま押し潰してくれる!」
ググッと力を込める!しかし、びくともせず逆に押し返される。
「ぐっ、バカな!この細腕のどこにこんな力が!?」
ザシュ!次の瞬間、男は切り伏せられた。
「フィリアス公爵家・・・シオンお嬢様には指一本触れさせない!」
エミリアの殺気が前方の襲撃者達に向けられ、躊躇してしまう。そこを他の青薔薇騎士団達が斬りかかり倒していく!
いくら鍛えていても腕力の差は男女で確かにある。しかし、襲撃者が襲い掛かる僅かな時間にシオンが支援魔法を騎士団達に掛けていたのだ。
【エリア・ハイ・ストロング!】
【エリア・ハイ・ディフェンス!】
【オール・リジェネレイション!】
多少の怪我をしても、瞬時にだんだん回復していくのだ!戦っている方は堪ったもんじゃ無いだろう。
「がははは!クズどもが!効かんわ!!!」
唯一、左右に人数を分けているため5人ずつで馬車の側面を守る土龍騎士団長のシールが敵の攻撃を楯で防ぐ。
ギガッーン!
「なっ!剣が折れただと!?」
「甘いわ!」
剣が折れ、戸惑う敵に楯で横殴りする
ゴギッと嫌な音を立てて崩れ落ちる。
「複数で掛かれ!あれだけの鎧兜と楯だ!相当重いだろう。スタミナ切れを狙え!」
人数の多い襲撃者達は三方向から攻撃を仕掛ける。
「ぬうぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!」
【土槍烈破!!!!!】
シール団長が凄まじい闘気を込めて大楯を地面に突き刺す!地面から放射状に▽岩で出来た槍が多数産み出され前面にいた十人以上の敵を血祭りにした。
余談ではあるが、この世界には魔法以外にスキルと言うものがある。固有の物もあれば、ある一定レベルに達すると覚える物もあるのだ。
「くっ、奴のスタミナは無尽蔵か!?」
土龍騎士団の鎧には土龍の素材を多く使っているため特殊効果スタミナ増加が付加価値されているのだ。それ故に重い重装備を着ていても長時間戦えるのである。
その頃、後ろを任されていた飛龍騎士団は─
「斬!」
ザシュ!・・・ドサッ
キンッ
刀を鞘に納める飛龍騎士団長サクラであった。
「ふん、不埒者共め!フィリアス家を・・シオンお嬢様を襲うなどと命が欲しくないと見える!」
飛龍騎士団長サクラは刀を使った抜刀術で、襲い来る敵を刹那の一瞬に、一刀両断して圧勝していたのだ。
「よし!後方の敵は片付けた。迂回してくる敵の為、5名残して側面の敵を迎え討つぞ!」
「「はっ!」」
土龍騎士団長のいる右側は大丈夫だが、左側は土龍騎士団5名のみで対応しており苦戦していた。それでも戦闘不能になっていないのは流石であるが・・・
敵の数もすでに半数になり、同数同士の戦闘状態になっていた。
フィリアス公爵家、襲撃の戦闘も佳境に差し掛かろうとしていた。
愚者の声
「強いぞ!フィリアス騎士団!」
シオン
「当たり前ですわ♪ドーピングにチート装備!負ける要素がありません」
愚者の声
「ドーピングってなんか嫌だ!」
シオン
「MMOゲームでは普通ですわよ?」
愚者の声
「えっ!?そうなの?」
シオン
「そうですわ♪さぁ、この注射を腕に・・」
愚者の声
第六感発動!?
ダッシューー!(逃げ
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