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悪役令嬢戦記!~大切な人のために戦います~  作者: naturalsoft
2章:内政改革は波瀾万丈です!

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家族の為に・・・この身を差し出します!

少し駆け足で投稿していたので、ここまでの話で誤字脱字の見直しをします。一部の話では少し執筆を加えるかも知れません。よろしくお願いします!


『・・・あれ?ここどこ?』


気付くと私は何も無い真っ白な空間にいた。とても静かで、静寂が支配していた。


私は赤龍に襲われていた・・・はっ!


「お父様!お母様!お兄様!騎士団のみんな!」


大声で叫ぶが何も反応が無い。


「一体ここはどこなの!」


『驚かせてごめんなさい。ここは私の作った空間よ。ここなら時間の歩みが遅いからゆっくり話せるわ』


目の前に突然、女性が現れた。お母様みたいに長い金髪を腰まで靡かせて、とっても美人だった。


「あなたは誰?」


私がそう尋ねると、少し困った顔で言った。


「この姿では初めましてだけど、ちょっと傷付くわね。私はあなたに(ひかり)さんと名前を授けて貰ったのに」


!Σ( ̄□ ̄;)


なんと!?あの光球体でプカプカ浮かんで、皆さんを和ませている万能精霊光さん!こんなに美人だったのか!


「ふふふ、驚いているわね。私も何も無ければあなたが成長を温かく見守っていく予定だったのだけど、緊急事態になったから正体を明かしたの」


「そうだ!光さん!皆を助けて!光さんなら出来るでしょう!お願いします!」


私は光さんに必死にお願いする。でも、光さんは悲しい顔で首を振った。


「ごめんなさいシオン。今の私には皆を護れる力が無いの・・・」


そんな・・・私はまた絶望した。でも諦める訳には行かない!


「だったらすぐにさっきの場所に戻して!皆を助けないと!」


自分の大切な人達を護るのに他人の力を借りようとしたのが間違いだったのだ。大切なもの(・・)は自分で護る!


「シオン、最後まで話を聞いて。今の私の力は弱いけど手が無い訳ではないのよ。少し長話になるけど聞いて」


光さんは真剣な顔で話続ける


「少し昔話になります。約100年ほど前に、ただ存在するだけで魔物を狂暴化させる【闇の化身】が現れました。その闇の化身を、成長前に封印したのが当時の私達、各精霊王でした。女神様からこの世界の秩序を司る私達は、仲間と共に全ての力を使い闇の化身を封じました。

しかし、闇の化身の力を我が物にしようと一部の魔族が封印の邪魔をしました。闇の化身の封印に力を使い果たした我々は魔族に対抗出来ず、仲間の精霊達は次々に屠られたり、封印されたりしました。そんな時、世界の異変に気付いた一部の人間やエルフ、亜人などが魔族と戦ってくれました。これが良くおとぎ話に例えられる、人間と亜人が力を合わせて世界を救った話です」


光さんの話にスケールが大きくて付いて行けないよ?私には!そういえば精霊が少なくなって、滅多に見かけないって聞いたような気がする。こんな訳があったんだね。


「シオン、精霊は死にません。私の様に力を使い果たして消滅すると、長い時間を掛けて(いず)れ復活します。前回は、同時期に大量の精霊が消滅しましたが丁度、100年経ち、復活する時期に来ています。また精霊が当たり前に存在する世界になるでしょう」


へぇ~光さんみたいな精霊が沢山存在する世界は楽しそう!って、違う!!!


「光さん!昔話はわかったから今を何とかする事を教えて!」


「すみません。今の状況を打破する方法でシオンには正式に私の契約者になって欲しいのです」


あれ?私って光さんと契約してなかったの?

首を傾げる私


「ずっと一緒にいて家族と言ってくれたシオンの事は私も大好きなんですよ?でも、だからこそシオンに私と契約する事で、大変な役目を押し付ける事が躊躇われたのです」


大変な役目?・・・あっ!


「それがさっきの闇の化身に関係するの?」


「そうです。私と契約する事で一時的に膨大な力を扱えます。ただし、あなたの身体の大事な物が一部失われます。そして、闇の化身の封印強化の責任を負う事になるのです」


私は真剣な目付きで私を見てくる光さんに、真っ直ぐ見つめ返す。


「光さん!大丈夫です。大事な家族を護れるなら身体の一部を差し出しても構いません!封印のお役目も承ります。だから力を貸して下さい!」


光さんは答えがわかっていたのか、少し悲しそうな目を伏せて、再度契約者の話をした。


「わかりました。ではシオン私の手を取り名前を呼んで下さい。ただし、1つだけ約束して下さい」


「約束?何を光さん?」


「私の力は光りです。心を憎悪で満たしては力が出ません。怒りと憎悪は似て非なるものです。心を静め、絶対に憎しみで心を染めないで下さい」


私は先程の赤龍の行動に憎しみで我を忘れようとしていた。・・難しいかも

光さんが私の手を取り優しく諭してくれる。


「大丈夫。今なら家族の方々は間に合います。あなたが道を違えた時は、絶対に家族皆で止めますから安心してください」


うん・・・ありがとう!光さん!


「我、光の精霊王に名を与える。汝の名は【ひかり】である!」


「私、光の精霊王ひかりはシオンを契約者と認め生涯、力を貸すことを誓います」



ひかりさんに名前を与えた瞬間に、また私から眩しい光が放たれ私の身体に力がみなぎる感覚を覚えた。









愚者の声

「万能精霊光さんが【ひかり】さんになりました】


シオン

「ひかりさん美人だったんだ!」


愚者の声

「(あなたよりね)おっとりした金髪の、髪は腰までウエーブが掛かって、服装は良く見掛ける教会の司祭見たいなローブを着ています」


シオン

「ここで、キャラ紹介しないで本編でしなさいよ!」



愚者の声

Σ(゜Д゜)あっ!


シオン

「気付いていなかったのね・・・本当に愚かな・・あ、愚者でしたわね」


愚者の声

「ひどい!」

赤龍戦が終わったら人物紹介入れます!





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