理不尽は突然に・・・許さない!殺してやる!
この話では、過激な表現があるため苦手な方は飛ばして下さい。m(__)m
ナニガオコッテイル?
ナンデオカアサマガチヲナガシテタオレテイルノ?
ナンデオトウサマノヒダリウデガナイノ?
ナンデオニイサマガアタマカラチヲナガシテワタシヲダキシメテイルノ?
ドウシテマワリノミンナハナキサケンデニゲテイルノ?
ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!ナンデ!
『グオオォォォォォオオオオオ!!!!!!』
オ・マ・エ・ノ・セ・イ・カ!!!!!!!!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
私達は先程まで、笑い声に包まれた暖かい場所で食事をして歓談していた。しかし突然の【理不尽】に襲われた。
空を飛ぶことの出来る火炎龍【赤龍】が襲って来たのだ!先日の魔物の襲来に続いて、撃退したと喜んでいた矢先の事だった。しかも魔物の大群を追い払ったばかりで、すぐにまた襲撃は流石に無いだろうと見張りの数を最小限にしていた事も発見の遅れた原因だった。
最も、空を飛んで飛来した赤龍に見張りが気付いて警報の鐘を鳴らしても、どれだけの効果があったかわからないが・・・
赤龍は突然、広場に降り立つとその下にいた人々を踏み潰して、大きな口で人を喰らい火炎を吹きながら建物を破壊した。一瞬の静寂が流れ、誰も現状を把握出来なかった。静寂を打ち破ったのは赤龍に喰われそうになっている人の叫び声だった。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!!!」
『『!?』』
「全員逃げろーーーーーーーーーーーー!!!」
「騎士達は剣を持って戦え!市民が逃げる時間を稼げ!!!注意を引くだけでいい!」
我に返った人々はパニックになりつつも、上の人々の指示に即座に従った。先日の魔物襲撃の経験が活かされた感じだ。
「シオン!危ない!!!」
えっ!?
私自身は状況を把握出来ず、まだ呆けていた状況だった。ドンッと身体に強い衝撃が走る。
ドッガーン!!!!!
私の近くに赤龍の炎・・いや、火炎弾が着弾したのだ!
「ううっ・・・」
吹き飛ばされて身体中に痛みが走る。意識が戻り目を開けるとそこは【地獄】だった。呆けていた時の意識と、現実を直視して見た景色では殺伐とした現場は全然違って見えた。
目の前には、私を突飛ばして護ってくれたお母様が血を流して倒れていた。
お父様は私達の前に立ち右腕の片手で長剣を構えていた。吹き飛ばされたのか、左腕が無く全身血だらけだった。
お兄様はヘタリ込んでいる私を抱き締め、赤龍から身を護ろうとしてくれてる。お兄様も頭から血を流している。
私は抱き締めているお兄様の後ろを呆然と見ていた。赤龍に喰らわれ、手足や頭が宙を飛んで地面に撒き散らされている人々の破片。喰われる瞬間まで赤龍に一死報いようと剣と一緒に噛み千切られる騎士達。辺りは人の体だった物の一部と血の海となっていた。まさに地獄だった。これ以上の地獄が他にあるだろうか?イヤ無い!
しかも、この地獄は今もまた続いているのだ。
「殺してやる・・・」
私は昨日の土龍以上の殺意に目覚め、そう呟いた。
「れ、レイン!兄としてシオンを連れて逃げろ!今をもってお前に家督を譲る。お前達を死なせる訳には行かない。逃げるんだ!時間を稼ぐ・・・強く生きろ!」
「っぐ・・父上!」
痛みに堪えながらお兄様が、無理をして立ち上がり私の腕を引く
「シオン!さぁ、行くよ!立って走るんだ!!!」
いつも頼り無い感じの兄の姿は無く、必死に私を連れて逃げようとする男の姿をしたお兄様がいた。嫌だ!家族を置いて逃げたくない!やっと気付いたの!前世の記憶のある私はどこか他人行儀だった。でも、今は・・ついさっき本当の家族になったの!家族として大好きって、産まれて6年も経ってようやく気付いたのよ!失いたくない!何でもするから!何でも言う事を聞くから!大事な家族を死なせないで!!!
「いやあぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!」
私は大きな声で叫ぶと、私を中心に光り輝く閃光が走った。
愚者の声
「・・・ごめん」
シオン
「許しませんわ!私の家族に何かあったら絶対に許さない!」
愚者の声
「ごめんな、シオン」
頭を撫でる
シオン
涙目で
「ひっく、ぜっだぃにがぞくと街のひどびとをすくいなざい!」
愚者の声
「ああ、約束するから・・・」
シオン
「でないと、現実世界に行って殺してやるんだから!」
愚者の声
(´;ω;`)覚悟します




