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悪役令嬢戦記!~大切な人のために戦います~  作者: naturalsoft
2章:内政改革は波瀾万丈です!
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激戦です!ビビってるんじゃありません!

長くなりそうなので区切ります。次回で終わる・・かなぁ~?(疑問系)

作戦が決まると、即座に実行に移そうと皆が動き廻っていた。今の所、私に出来る事が無いので落とし穴を作っている所を遠くから見ながらお兄様にやって頂く重要な事を伝えていた。


「シオン、本当に私にそんな事が出来るだろうか?」


心配そうに尋ねるお兄様に私は光の精霊を指差す。


「大丈夫ですわ!私達の家族の一員である光さんがサポート致します!お兄様はいつも通り魔法を使えば良いのです」


お兄様は光属性の対極の【闇属性】の適正があった。レア度は光と同等の激レアだ!この世界で闇属性は珍しいと言うだけで嫌悪感などの批判は無い。闇属性の魔法は、スリープや暗視、幻術がメインだ。この作戦ではめちゃくちゃ必要性のある魔法なのだ!

ちなみに、お兄様の属性適正は闇、風、水、土の4つもあるのだ。何気に凄いぞ!お兄様!!!




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ズンッ!ズンッ!ズンッ!


土龍の足音が近付いて来ているのが分かる。土魔法で進路上に落とし穴を作る事が出来た。ただ、大きい穴を隠せる物が無いのだ。森を出れば草原になっていて遮蔽物はほぼ無い。何とか草などで隠そうにも不自然になってしまう。


そ・こ・で!


お兄様の【闇魔法】の出番です!

お兄様の魔力では長時間の幻術は無理ですが、1~2時間ぐらいなら十分、落とし穴を【無いよう】に見せる事が出来るのです!凄いぞ!お兄様!?


「公爵様!斥候が戻って来ました。間もなく姿を現します!」


「よし、土龍騎士団と赤龍騎士団は隊列を組んで、落とし穴の反対側で待機せよ!十分に距離を取れ!意識を向ける為に弓使いと魔術師も土龍に向けて攻撃せよ。ただし注意を向ける程度でかまわない。どうせダメージは与えられないのだ。無駄に弓矢と魔力を消耗する訳にはいかないからな」


伝令は敬礼をしてすぐに出ていった。

もうすぐ決戦だ!


しばらくして、遂に大きい巨体が姿を現した!


「土龍がきたぞー!!!」


ヴォォォォォォォ!!!!


土龍が雄叫びを上げる。それだけで大気が震える。全身が岩様な見掛けのサイ見たいな奴だった。土龍は森を抜けると都市の方を確認すると、また前進を始める。歩く度に地響きが起こる。ここで、意外な事が起きた。土龍が迂回する様に若干ではあるが進路を変えたのだ。


「大変です!土龍が進路を変えました!落とし穴を僅かに逸れます!!!!」


「いかん!落とし穴の向こう側に騎士団を配置したのが裏目に出たか!何とか土龍の進行方向を変えなければ!」


土龍が僅かに右側に巨体を動かしたため、ある程度距離のある落とし穴の場所からずれたのだ。土龍はゆっくり?と前進し続けている。そんな土龍に光の魔法が炸裂し、大きな閃光と爆音が響き渡る!

土龍にダメージはほとんど無いが注意を向けるのには成功した。

大きな巨体に突撃するのを躊躇(ためら)っている騎士団に私が鼓舞する。

(テメーらビビってるんじゃねーぞ!!!)

お兄様の風の魔法で声を辺りに届ける。


(シオン)

「勇敢なるフィリアス騎士団達よ!恐れるな!前を向け!相手はただデカいだけのトカゲだぞ!我々は先の戦いで500匹以上魔物と戦ったのだ!たかだか一匹のトカゲを恐れる理由が無い!」

(フィリアス騎士団は赤龍騎士団以外戦って無いけどね!ノリが大切だから大目に見てね!)


(シオン&お兄様)

「「思い出せ!辛かった訓練を!思い出せ!我々の後ろには護るべき民がいることを!奮い立てろ!我々の勇気を!私達は1人では無い!仲間と共に戦おう!」」


私達兄妹は、落とし穴の前にこっそりと移動し二人で(・・・)演説したのだ!


「う・・・うぉぉぉぉぉおおおお!!!!!」


「フィリアス家の子供達だけに戦わせるな!俺達はフィリアス騎士団だぞ!」

「お嬢と坊っちゃんだけに良い所を取られるな!騎士の誇りを見せろ!」

「幼い子供達が勇気を持って戦っているのに情けない所を見せられるか!!!!!」


鼓舞のかいあり、やる気の出した騎士団が動き出す。私は光さんお願いし、支援魔法を掛ける。


「勇敢なる者に沸き立つ力を!【エリア・ハイ・ストロング!】全ての疫災を退ける楯を!【エリア・ハイ・ディフェンス!】」


私は支援魔法の上位に当たる魔法を光さんお願いして騎士団全員に掛ける!(その分魔法力は減るけどね)

さらに、騎士団が土龍にぶつかる少し前にお兄様が土龍に魔法を放つ!


「その者から光を奪え!【ブラインド!】」


お兄様が土龍の視界を奪う!そこに騎士達が土龍に斬りかかる!


ガギンッ!


硬い皮膚に殆ど弾かれるが、魔法の効果で力の増した一部の騎士達の攻撃は皮膚の柔らかい所に剣を突き刺しダメージを与える事に成功した。


グオォォォォォオオオオ!!!!!!


土龍が痛みからくる雄叫びを吠える。


「効いてるぞ!倒せる!!!」


再度、騎士達は攻撃をしようと近付くが土龍が手当たり次第に暴れ廻り、近付けない!爪を振り上げると大地が割れ、何人かの騎士が吹き飛ばされる。


「グハッ!?」

「ギャッ!!!」


負傷した騎士はすぐに下がらせ、遠距離から弓矢と魔法で攻撃した。すると目の見えない土龍は弓矢と魔法の攻撃の来る方向に進路を変え、突進してきた!



そう、落とし穴のある方向に!



愚者の声

「ジーン!格好いい!」


シオン

「いつもながら突然ですわね」


愚者の声

「だって良く無かった!?自分で書いていて名台詞だと思ったんだよね!」


シオン

「ふふふ、お兄様との共同作業・・・良いですわね!」


愚者の声

「珍しく誉められた♪」


ちょんちょん・・・


ん?だれ・・っ!?


謎の声

「お~ま~え~か~!!!私の大事な子供達を土龍の前に行かせたのは~!!!!!」


【般若の顔】


愚者の声

!Σ(×_×;)ひいぃぃぃぃいいいい!!!!




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