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悪役令嬢戦記!~大切な人のために戦います~  作者: naturalsoft
8章:エルフの国のエロフ!
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過去編:激戦!

強襲してきた魔将軍アスタロトに水の精霊王は内心焦っていた。

万全の状態でも勝てるかわからない相手に、疲労困憊の状態では勝ち目がないからだ。


そう思った水の精霊王は光の精霊王の姿を思い出し口を緩めた。


「何を笑っている?恐ろしさの余り気でも触れたか?」

「いや、なに、この程度の障害で気弱になった自分が情けなくて笑ったのじゃ!魔将軍アスタロト、相手に不足なし!」


水の精霊王はそう言うと、魔力を練り上げ水の魔弾を放った!


ドドドドドッ!!!!!!


マシンガンのように数え切れぬほどの水魔弾をアスタロトに放つ!

しかし水飛沫の中からアスタロトが魔槍を持って飛び出した!


「この程度の水弾などきかん!死ねーーー!!!」


魔槍を一直線に水の精霊王に向けて突っ込んできた。


「我が魔槍『羅刹』の威力を味わうがよい!」


アスタロトの魔槍が水の精霊王の胸を撃ち抜いた!?


バシャッ!!!


「ぬっ!?」


水の精霊王はただの水となって散らばった。

それと同時に地面から水の槍が飛び出しアスタロトを襲った!


「甘いわ!?」


しかしアスタロトは槍を回転させ水の槍を防いだ。


「流石は魔将軍じゃのぅ。完全な視界外からの攻撃を防ぐとは!?」

「貴様こそやるな!最初の水の魔弾は目眩ましで水のダミーと入れ替わっているとはな!面白いぞ!」


僅かな攻防でお互いの実力を測った両者はお互いを見据えて慎重に動いた。そして少し経って、先に動いたのはアスタロトであった。

アスタロトは溜めていた魔力を一気に解放した!


「我が魔槍の力を見るがいい!」


アスタロトが持つ魔槍が禍々しい魔力を帯びて歪んで見えた。


「魔槍奥義『#螺旋槍__らせんそう__#』!」


アスタロトが勢い良く槍を突き出しと、黒い竜巻のような『渦』が水の精霊王に襲いかかった!


「そちらこそ妾の力を見るが良いわ!」


水の精霊王も練り上げていた魔力を解放し、アスタロトに放った!


「水霊術『水神激龍陣』!」


水の精霊王の突き出した両腕から水の龍が現れ、アスタロトの放った黒い渦とぶつかり合った!


ゴゴゴゴゴッ!!!!!!


二人の技がぶつかり合い、大地を揺るがした。


「ぐっ………!?」


少しの間は拮抗したかに見えたが、すぐに水の精霊王の方が押し込まれる形となった!


「クハハハハ!!!!このまま死ぬが良いわ!」


アスタロトの笑い声と共に、水の精霊王に技が直撃した!?


ドッーーーーーーン!!!!!


大きな音と共に地面が抉れた。しかし水の精霊王は後方に吹き飛ばされ、傷だらけではあるが

致命傷は受けていなかったのだ!


「ふっ、流石に直撃は避けたか?だが、このままトドメを刺してやるわ!」


一気に迫るアスタロトに水の精霊王はまだ地面に膝を着いて起き上がれていなかった。


アスタロトの魔槍が水の精霊王を貫ら抜く瞬間─


ガギッン!!!


アスタロトの魔槍を弾いた者がいた!


「間一髪だったな?」

「間に合って良かったわ!」


水の精霊王が戦っているのに気付いた他の精霊王が駆けつけたのだ!


「ふんっ、せっかくの勝負に水を差しおって!」


不快な顔するアスタロトに風と地の精霊王は言った。


「これは戦争だよ?まさか魔将軍ともあろう者が正々堂々とは笑わせる!」

「そうよ!水の精霊王は毒の沼地を浄化していて魔力も低下して疲れていたのにね!」


アスタロトは無言で槍を構えると魔力を高めた。


「なるほど……一理ある。ならば貴様ら全員を倒せば良いだけのことよ!」


アスタロトは魔槍を大きく回転させながら突っ込んできた。


「はぁぁぁぁああああ!!!!!!」


回転力を乗せて斬りかかるアスタロトに地の精霊王も魔力で石の槍を作り応戦した。


ガギッン!!!

ギンッ!!!


ガギッーーーーーーン!!!!


およそ槍同士の打ち合いとは思えない音が鳴り響き、数度打ち合うと地の精霊王の槍が砕け散った!


「おいおいっ!金剛石で作られた槍を容易く砕くのか!?」


他の精霊王と違い、物理攻撃を得意とする地の精霊王は驚くが、すぐに槍を再生して応戦した。


「何度作ろうが粉砕してくれるわ!」


アスタロトと地の精霊王が切り合う間に、水のの精霊王を回復させた風の精霊王は支援魔法を放つ!


「地の精霊王はどんくさいからね。『ウインドウムーヴ』!」


重量のある地の精霊王に、動きが速くなる魔法を掛けた。そして、嫌がらせのように速度の速いウインドカッターで攻撃を仕掛ける。


「こざかいしいわ!」


アスタロトも片手で槍を動かしながら、もう片方の手で魔法を放ち応戦した!


水の精霊王もダメージから回復し、各精霊王が三人係りで互角であった。しかし、まだ火の精霊王が戻ってくる予定の精霊王達は余裕があった。


ドッーーーーーーン!!!!!


!?


遥か後方で大きな爆発音が聞こえてきた。


「あれは火の精霊王の魔法…………?」


魔物相手にここまで大きな大魔法を使うのか疑問であったが、アスタロトが答えた。


「クックックッ!お前達との戦いは面白いが、流石の俺も1人では分が悪いのでな。もう1人同僚を連れてきたんだよ」


アスタロトの同僚といえば、もう1人の魔将軍!?


「まさか、魔将軍がもう1人来ているの!?」

「まずい!火の精霊王だけでは!?」


三人がかりでやっと互角の相手に1人ではまずい!

こうして、精霊王達は劣勢へと立たさせるのであった。





愚者の声

「我らのお姉さんキャラ、光さんってなんか場違いじゃね?」


シオン

「ですわね!他の精霊王様はまともなのに、どうして光さんがリーダーなのよ?」


愚者の声

「でも、あのクールビューティーな光さん………いや、光様素敵だ♪」


シオン

「このドMが!」


???

『ふっふっふ………ようやく私の魅力がわかったのかしら?』



!?



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