難しい問題です!
すみません。暇潰しに投稿した『悪徳領主の娘に転生しました。貧乏領地を豊かにします!』が日別異世界転生恋愛ランキング1位まで人気が出てしまって、向こうの方の更新頻度を上げるために、こちらは週1回土曜日更新にしばらくします。
ブックマークもメインのこちらは1000件ほどあるのですが、向こうは投稿1週間で1000件を超えそうな勢いです。
………どうしてこうなった!?
なじぇなんだよぉ~
( ノД`)なじぇ~
国王様の言う事は正論であった。
もし、セフィリト王国が神国に抗議など行い、神国がそれに怒って戦争を仕掛けてきたら大勢の兵士達の血が流れる事になる。前回の帝国とのイザコザと違い、セフィリト王国は神国と事を構えていないのだ。何もせずに静観すれば危険はない。
言い方は悪いが他国であるエルフ国をかばう事に何のメリットもないのだ。
エレンミアさんは真っ青になりながら震えていた。そこに助けを出したのはお母様だった。
「まぁ、確かにセフィリト王国には関係のない話かも知れませんよね?しかし、きな臭い噂のある神国がエルフ国を滅ぼせば、良質な薬草類を独占される恐れがありますわ」
国王様は同意し頷いた。
「確かにな」
「御存じの通り、神国には神官が多いので治癒魔法が盛んです。そこに良質で希少な薬草類までもが独占されれば我が国にとっても痛手になるのではありませんか?」
誰かが大怪我や重い病気になったときに、足下を見られて踏んだくられる恐れがあるんだよね。
「よって、長期的にみて神国にエルフ国を占領されるのは、よろしくないのではと愚考致します」
ふむ……と、考える仕草をしながら国王様は思案した。
「貴方、エルフ国を庇う意味があるのであれば、力を貸しても良いのではないでしょうか?」
王妃様もこちらの味方になってくれて、助言してくれました。
「確かに、回復系の薬草類を独占されては値を吊り上げられてしまうのは面白くないな。だが、軽く返事はできない。まずは、神国に探りを入れてから何処まで力を貸すのか決めたいと思うが、どうだろうか?」
あくまでも慎重に事を進めたい国王様の意見に従った。
「取り敢えず良かったね。エレンミアさん!」
「ええ!なんとかご協力頂ける約束を取り次げただけでも感謝です!」
先ほどと違い元気になったエレンミアとシオンは素直に喜んだ。しかし─
「さて、次に私の話も聞いてもらえるだろうか?」
おっと!?そうでした!
「毒の沼地化についてですね?」
「そうだ。すでに神国との国境を越えて、我がセフィリト王国や都市国家群も被害が出て来ている」
お母様が気になる事を聞いてきた。
「まず、毒と言ってもどの程度の毒なのでしょうか?飲んだら腹痛を起こす程度なのか、それとも重度の強力な毒なのでしょうか?」
お母様の質問に王妃様が答えた。
「そうですね。毒と言っても色々ありますが、小さな池や小川が【紫色】に染まっていると言えばわかりますか?」
いやいやいや!それRPGで歩くだけでもダメージを受けるイカンやつだよ!?ヤバいよ!
「見るだけで飲む気にならないでしょう?それに、原因のある原水の元へ向かおうとした調査隊の兵士達が強力な魔物に襲われました。その時、重傷者が出ました。幸い死者は出ませんでしたが………」
王妃様は悲痛な表情を浮かべた。
「本来はそんな場所に存在しない魔物みたいでな?明らかに毒の沼地が原因ではと考えている」
あれ?それって…………
シオンは先日のひかりさんの言葉を思い出し、振り返ってひかりさんを見た。
「ひかりさん!もしかして!?」
「ええ、まだ確定ではないけれど、かなり現実味を帯びてきたわね………」
シオン達の会話に国王様が尋ねた。
「光の精霊王様、何か心当たりが?」
ひかりさんはフィリアス家で話した事を伝えた。
「「魔族!?」」
王様と王妃様は驚きの声を上げた。
「ええ、昔戦った魔族に水源を毒の沼地へ変えて、強力な魔物を召喚する者がいたのよ。今回の件、まだ確定ではないけれど裏に魔族がいると思って行動した方が良いかも知れないわ」
ひかりさんの言葉に王様は気を引き締めて尋ねた。
「その当時はどのように対処されたのですか?」
「そうね………」
ひかりさんは昔を懐かしむように目を瞑り、少し間を置いて話し出した。
愚者の声
「毒ってヤバいね……」
シオン
「貴方には関係ないでしょう?」
愚者の声
「なんでよ!」
シオン
「貴方、いつも『ピー』的なもの食べてるじゃない」
愚者の声
「な、なによ!その伏せ字は!普通のものしか食べてないよ!」
シオン
ニマニマ♪
愚者の声
「おのれ!一服盛ったな!」
!?
はうっ!
バタンッ……………
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