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悪役令嬢戦記!~大切な人のために戦います~  作者: naturalsoft
8章:エルフの国のエロフ!
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久々の緊急脳内会議デス!(挿絵あり

「へぇ~、エルフの国にも精霊王が誕生したんだね!」


フィリアス家の応接室にいた一同は驚いた様子でエレンミアを見つめた。


「よし!今度はエルフの国へいっ「ダメよ!」」


シオンの言葉に母シルビアが言葉を被せてきた。


「帝国と違い、都市国家連合を超えての場所にあるのよ?遠すぎるわ。シオンは公爵令嬢としての自覚を持ちなさい」


さりげに、侍女のAさんだけは遠くなければいいのでしょうか?と思ったが声には出さなかった。


「ええ~!ひかりさん以外の精霊王さんに会いたかったなぁ~」


残念そうに声を出すシオンにひかりさんは尋ねた。


「まぁまぁ、それでエレンミアさんが風の精霊王の契約者なのかしら?」

「いえ、私の妹が契約者です」


ひかりさんは意外だという風に話した。


「えっ?そうなのかしら?貴女は精霊の愛し子よね?てっきり貴女が契約者だとばかり思ったのだけれど………」

「まぁ………いろいろとあって」


エレンミアの周りに緑色の光の球体が寄ってきた。


「あっ!ひかりさんみたいな球体だ」

「あれは風の精霊よ。愛し子の周りに寄ってきたのね」


ツンツンと指でツツキながらシオンは目を輝かせた。


「私なんかにどうして寄ってくるんだかね………」


エレンミアも球体を軽く撫でながら呟いた。


「そういえば神国との調停ってなに?」


思い出したように尋ねると、思った以上に重い話であった。エルフ国が神国側からほぼ戦争を仕掛けられている言うこと。今はまだ国境でのいざこざで収まっているが、今後は大きな戦に発展しそうだということであった。


「やつらは私達を亜人だと見下して、悪魔の使徒と罵り、平気で殺しにきている。無関係な村を焼き討ちしてきやがった!」


怒りの感情が込められて声が震えていた。


「無関係な村を………酷い!」

「でもどうして今になってエルフ国に戦を仕掛けたのかしら?」


ここで思いもよらない言葉が出て来てシオン達は気まずくなった。


「少し前に帝国に古龍が暴れて帝国の王子達が殺されたらしいの。帝国はその内部のゴタゴタで神国にちょっかいを掛ける事が出来ないため、帝国側の国境の兵士をエルフ国側へ移動させたようなのよ」


えっ!?


これって間接的に私達のせいなの!?

シオンは周りをそろ~と見渡すと、エレンミア以外の視線がシオンに集まっていた。


ダラダラダラ…………

ダラダラダラ…………


私のせいでエルフ国が大変な事になったの?まずい!これはまずいわ!!!?


久々に唸るのよ!私の脳内エナジーよ!!!



挿絵(By みてみん)



【緊急脳内会議を始めます!】


『シオンさん!1号、2号、3号!』


3『はい!なんでしょうか!』

1『私達が帝国で行った行動によりエルフ国側が迷惑を被りました。やべーです!』

3『そうですね。死者も出ているそうですし、やべーですわ!』

2『やべーよ!逮捕されちゃうよ!?』

1『どうすればいいでしょうか!何かありませんか!?』

2『助けに行くのはどうでしょうか?』

1『無論、私達のせいなんですから当然ですわね!』

3『でも、お母様にダメだし喰らったばかりですよ?』

1・2・3『……………………』

1『助けに行くのは無理ですね』

2『無理だね………』

3『無理だょ~』


【謎のシオン】

それではダメよ!犠牲になった者の事を考えるのよ!


1・2・3『『誰だ!?』』



挿絵(By みてみん)


【謎のシオン】

私はシオンの【良心】です!皆の者、今こそ立ち上がるのよ!犠牲になった者ために見てみぬ振りはいけないわ!


1『くっ………今こそ勇気を振り絞るのよ!』

2『そうね!犠牲者を増やさない為にやれる事はしましょう!』

3『1つよろしいでしょうか?』

1『はい!3号さん、何か良いアイデアが浮かびましたか?』

3『前もそうでしたが、戦争は個人では防げません。ならば国王様を頼り、エレンミアさんが言っていた調停役をセフィリト王国がやればいいのでは?』

1・2『それだ!!!!』

1『3号さんの言う通りだよ。最悪、帝国のジーク君にも手伝ってもらって2国間から神国に圧力を掛けるのもありですね!』

2・3『それだ!?』


1『では、国王様にお願いしに行くと言うことでよろしいでしょうか?』

2・3『異議なし!!!』



「こほんっ、エレンミアさん神国との調停はセフィリト王国の国王様にお願いしてみるけどいいかしら?」

「無論、公爵様から取り成して貰えるなら助かります!神国は精霊を尊ぶので精霊王の契約者の言うことなら言うことを聞くのでは?と思ってきました。でも国としての仲介ならこちらも言うことはありません!」


深々と頭を下げるエレンミアさんを見てシオンは良心が痛みまくるのでした。



愚者の声

「脳内シオンさんは何人いるのですかね?」


シオン

「ふふふっ、メガネっ子シオンやビジネスマンシオン、賢者バージョンのシオンなどなど多数控えておりますわ♪」


愚者の声

「ええーー!!!それってもう別人なんじゃ…………」

Σ(Д゜;/)/



ずっと脳内会議のイラストを描きたいと思い、ようやく作れました。今後は色々なシオンが出てくるかもw



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