反省しました!
るーるーるーーーる!
光さんの罰のため朝と昼ご飯がお預けにされたシオンです。今までこんな酷くて恐ろしい罰は小説の連載以来あったでしょうか?
夜になり、私は光さんの前で土下座をしております!公爵家令嬢の矜持はどうしたって?んなもんは捨てましたよ!ええ!捨てましたとも!
ぎゅるるるっ!!!
空腹の前にはプライドなんでゴミくずです!
「良いですか!もう危ない事はしない?」
「yes!my Light(光)!!!」
「信用出来ないわね~(怒)」
「すみません!もうしません!!!(泣)」
「本当に?」
「本当にです!」
「本当の本当に?」
「本当の本当にです!」
ふぅ~と、光さんがため息を着いたの!
「仕方がありません」
ぱぁ~!光様!!!
「さぁ!移動するわよ!」
がーーーーん!!!
どこ行くの?ごはん~
絶望の表情のシオンをドナドナドッナーされていくシオンだった。
よろよろと光さんの後を付いていくと、ちょっとした広い部屋に到着しました。
扉を開けると………
天国でした!!!
ビュッフェ形式で、大きなテーブルには料理が所狭しと並べてありました。
あ、あああ…………
私はただただ、涙が溢れてきました。公爵家令嬢として空腹とは無縁の生活だったので、より辛らかったのです!
「さぁ、シオン!たくさんお食べなさい♪」
うわぁぁぁぁぁぁああああああん!!!
ミスレイン公国にしかない料理や調味料も置いてあり、私は大皿に料理を取り分け食べました!
お、美味し~い!!!!この世にはこんな美味があったのですか!?あ、また泣けてきました。
美味しい!美味しい!美味しいよ~!!!!
少し離れた場所で光さんとレインが見守っていました。
「光さん、少しやり過ぎだったのでは?」
「半日ぐらい食べなくても死なないわ。それに厳しい罰の後に、優しくすればより効果があるのよ?甘やかすだけではダメなの。覚えておきなさい」
!?
「わかりました……」
頭の良いレインは光さんの言葉の意味を正しく認識した。いや、まだ幼いレインがこのテクニックを覚えるとプレイボーイになる可能性もあるのだが……まぁ、今は置いておきましょう。
シオンが食べ始めると同時に、ミスレインのシオン2も入ってきて、同じく半日食べて無かったのか泣きながら料理を食べ始めた。
皿の料理を食べ終わったらまた、次の皿を取りにと繰り返すうちにシオン同士が隣合わせになった。
「もぐもぐ……シオン~!」
「ムシャムシャ………シオン~!」
二人は食べながら通じ会うものがあったのか、目を合わせてから料理を無心で食べ始めた。
「まったく……マナーも学んで欲しいわね」
ミスレインの王妃様が側に来てため息を付いた。
「まったく耳の痛い話です」
「これで【しばらく】は大人しくするでしょう」
「そうですね。【しばらく】は大丈夫でしょう」
お互いに【しばらく】はと、まったく信用されていないシオン達であった。
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しばらくして、料理をお腹一杯食べたシオン達はお互いにお腹をさすりながら一服していた。
「うぃ~お腹一杯だよ~!」
「う~ん、食べ過ぎたよ~!」
幸せな顔をした二人がいました。
「ごめんね。シオン!私のせいで………」
「こっちこそ無理言ってごめんね。これからは気を付けようね!」
お互いに同じような罰を受けたことを察して頷き合った。
部屋に戻ったシオンはさらに光さんから反省文を書かされることになるのは別の話にしておきましょう。
こうして危ない事はしないぞ!と、心に誓うのでした。
(まっ!無理でしょうけどね!)
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【後書き】
愚者の声
「おやつ抜きは辛いよね~」
シオン
「もう危険なことはしませんわ………」
愚者の声
「それは困る!」
シオン
「あら?珍しい?」
愚者の声
「だって!シオンが危険な目に会わないと話が進まないもん!」
シオン
「知りませんわ!!!!」
(o゜∀゜)=○)´3`)∴ヘブシッ!